大切なのは紹介して終わりではなく、
紹介したあと、どう活躍してもらうか。
その成果が見えたときが本当にうれしい。
コンサルタント
腰本 延由 Koshimoto Nobuyoshi
国家資格 | キャリアコンサルタント (登録番号20059927) |
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担当エリア | 石川 富山 福井 |
- 異業種転職経験
- Uターン経験
1977年生まれ、富山県出身。東京学芸大学教育学部卒業。2001年、株式会社シーエーピー入社。「タウン情報とやま」「Takt」をはじめとする出版物の企画、編集、営業、編集長などを担当。2014年からは出版事業部長として採用や事業計画の作成などにも携わる。2017年、エンリージョン入社。
希望だった編集の仕事に熱中。やりきった感覚のなかで芽生えた、次なるステージへの思い。
「ずっと、自分が面白いと思える仕事をできているのはありがたいと思っています。前職の会社にもすごく感謝していますね。やりたい仕事をやらせてもらって、仕事って面白いものだなと感じながら過ごしてきたので。幸いなことに、その感覚はエンリージョンでも引き続き味わっていて、恵まれているなと思います」。そう語る腰本は、大学時代の4年間を東京で過ごし、富山に戻って就職した。
出版業界でのキャリアをスタートさせた。その会社には約16年在籍。タウン誌の編集から編集長となり、女性をターゲットにした姉妹誌の編集長も勤めた。「仕事は楽しかったです。雑誌の編集・出版がやりたくて入社して、編集長や、雑誌部門全体の統括という立場もやらせてもらったし、営業もやりました。
最初の希望だった出版という意味では、やりたいことをやりきったという感じはありますね。後半になってくると、出版の仕事にもう少し幅を出したいなという思いはあったかもしれません。Webで新しい事業ができないかなとか、紙だけじゃない展開ができないかなというのは最後の5年くらいは考えて、後輩たちと話をしたり、上司に提案して意見を戦わせたりしていました」。
変化を求めている自分と、日々の仕事をこなす現状の間で、少しずつ迷いが生まれてきたのも、そのころからだった。「会社の方針を決めるのは経営者なので、自分に出来ることも限られている。今できること、やりたかったことはやりきった感覚になって、このまま残っても惰性になってしまいそうだと感じていました」。
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エンリージョンなら「ずっと富山に住んで県内全域で仕事をしてきたことが生かせるはず」と転職を決意。
そんななかで「転職ってどういうものなのかな」と思い、エンリージョンに登録。「いままで関わってきた出版やメディアの業界で転職するなら、自分で探せると思っていたのですが、それ以外の世界に転職先があるとしたら、どんな仕事があるんだろうと興味があったんです」。
面談では、そもそも転職とは何から始めたらいいのかというところから話を聞いてもらった。すると、コンサルタントから「当社はどうです?」と提案があった。「全く考えていなかった展開なのでびっくりしました。でも、そのあと社長の江口と会って話を聞いて、こういう道もあるのかなと思うようになりました。
人材業界も、コンサルタントにも馴染みはなかったのですが、話を聞くうちに、富山という地域に根ざして、地域の課題やニーズに向き合うこと、ニーズとニーズをマッチングさせて新たな価値を生み出すことは、今まで自分がやってきたことと大きくは違わないんじゃないかと感じました」。
営業の仕事では、民間企業から官公庁まで幅広いクライアントを担当し、お客様の話を聞いて、広告や自社媒体を使って課題を解決する仕事を経験してきた。「解決手段が、今まではお店やイベントをPRして集客したり周知することだったりしたのですが、その部分が、企業が求めている人材をご紹介するということに変わるんだなと思いました。
候補者に会って話を聞くことについては、これまで取材で本当にたくさんの人に話を聞いてきたという自負はあったので慣れている。今までの経験も役に立つんじゃないかなと思いました」。
もうひとつ、強くエンリージョンに惹かれたのが、経営理念の最初にある“全従業員の幸せを追求する”という言葉だった。「自分が抱いてきた価値観に近いと思って、理念に共感できて、信頼できる人がやっている事業ならばやってみたいと決断しました。ずっと富山に住んで、県内全域で仕事をしてきた人間としての目線も活かせると思いましたね」。
しかし、最初のころは意外にも面談が上手く出来ず、戸惑ったのだという。「取材やインタビューをするときって、ある程度アウトプットを想定して聞くことが多いんです。こういうことを伝える記事にしたい、というイメージで質問する部分があるんですね。でも面談は逆で、相談者の方が話したいことを話してもらわなければならない。常にスタートが相手なので、そこは意識を変える必要がありました」。
相談者の気持ちや価値観をしっかり捉えることの大切さも実感。「編集を経験してきたこともあって、事柄や状況の整理をするのは得意なんですが、そこに付随する思いは自分が意識をしないと逃してしまうので、気を付けています。紹介をする際には、実はそれが一番大事な部分だったりするんです」。
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相談者全員の課題に応えたい。今はまだ自分の力が足りないけれど、常にそのつもりでやっていきます。
いまは仕事をするほどに、それが積み重なっていく充実感を味わっている。「振り返ってみると広告の仕事は、スポット的な要素も大きい。いまの仕事は、継続性がある仕事だと感じています。偶然、Uターンの候補者に高校の同級生がいたんです。ある会社を紹介したら彼女は新しい部門で活躍してくれて、そこに新たに人材のニーズが生まれて、そのポジションにも僕が紹介するというケースがあったんですね。企業の成長の手助けができて、支援した方も活躍の場を得ることができているのを見ると、本当にやりがいを感じます。紹介して終わりではなく、紹介したあとどう活躍してもらうかというところが重要だと思っています」。
様々な企業に足を運ぶようになって、改めて富山にも良い企業がたくさんあると分かるようになった。「広告を出してくださる会社や業種は限られる。でも、今は訪問する企業、業界のバリエーションがすごく増えて、それが新鮮です。どんどん企業や業界、職種の知識が増えて、それが繋がって、積みあがって、自分の経験や知識になっていくので、やればやるほど面白いです」。
また、候補者の方の経験やスキルを軸に、企業へ「こういう方がいらっしゃいますよ」と提案するケースも多く、自分が動かなければ出会っていなかった企業と候補者が上手くマッチングすると、自分が介在した価値があったとうれしくなるという。
そして力をもらっているのは、社長の江口がよく口にする「自分たちは地元で逃げ場なくやっている」という、仕事への覚悟とも言える言葉だ。「その姿勢がすごくいいなと思っていて、自分たちは地元に根づいて仕事をやらせて頂いているので、今さえよければ良いという適当な仕事をするつもりはなくて、企業様とも1回きりではなくて永くお付き合いして頂けるように信頼関係を築いていきたいと思っています。本音を言えば、相談された方全員の課題に応えたい。でも、そうなっていないのは、自分がまだまだだということ。でも、そこは常にそのつもりでやっていきたいと思うし、候補者が本当に納得できるサポートをしていきたいと思います」。
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■インタビュアーから
一見、穏やかな語り口の中に、芯の強さを感じる腰本さん。常に仕事に誠実に向き合ってきた雰囲気が漂っている。一方、プライベートは娘さんを可愛がる良きパパで、奥様が仕事の日はふたりで出かけることも多いそう。「娘とは仲いいですよ。沖縄もUSJもふたりで行きました」と目じりを下げる父親の目標は、娘さんが将来もずっと富山にいてくれること。そのためにはコンサルタントの知識と経験もフル活用するという。健闘を祈る!