MEMBER

メンバーストーリー

仕事人生のなかで、今が一番楽しい。
60歳からスタートした新しいキャリアを
行けるところまで磨き続けていきたい。

仕事人生のなかで、今が一番楽しい。
60歳からスタートした新しいキャリアを
行けるところまで磨き続けていきたい。

コンサルタント
鹿嶋 衛
Kashima Mamoru
国家資格キャリアコンサルタント
担当エリア : 石川・富山・福井
複数転職経験
異業種転職経験
Uターン経験

1957年、富山県生まれ。1981年富山大学工学部卒業。同年4月、関東の輸送機器メーカー入社。1984年、大手電子部品メーカー富山事業所にUターン入社。資材購買、生産管理、物流管理、製造などを経験。2014年役職定年し、人事部門に異動。キャリアコンサルタント資格を取得し、社員のキャリア支援、キャリア教育を手掛ける。2018年エンリージョン入社。

役職定年から人事部門へ異動。後向きで始まった挑戦は、自分の可能性を信じられる経験に。

 エンリージョン内だけでなく、リージョナルキャリアのグループ会社のなかでも最年長のキャリアコンサルタントである鹿嶋。「エンリージョンに入社したのは60歳になってから。珍しい存在だと思いますよ」とほほ笑む姿は、とても若々しくスマートだ。
 地元の大学を卒業後、一度は関東の会社に就職し、26歳のときに富山へUターン。入社した大手電子部品メーカーで購買や生産・物流管理などに携わってきたが、56歳の時、大企業ならではの役職定年というターニングポイントを迎える。
 「先輩たちは、早くから年金がもらえる世代だったので、みな悠々自適というか、もう働くつもりはないよ、というスタンスの方が多かったように思います。

 私自身は“働かないという選択肢は無い”と思っていましたね」。

 役職定年となった人の多くが後輩のメンター役を薦められるなか、鹿嶋はシニアを中心としたキャリア支援の担当者へのオファーを受けた。「本社でも始まったばかりの取り組みで、自分は富山事業所での立ち上げを任された形でした。突然役職を外されて、ここから何をしていけばいいのか、自分のキャリアはどうしたらいいのか、という後ろ向きの気持ちや焦りがあるなか、その話は渡りに船という感じでした。第一号というのもうれしかった。ただ、自分で能動的に決めたわけではなく、流されるままにそうなった訳ですが」。

 人事部門に配属後、キャリアコンサルタントの資格を取得。キャリア支援に関しては手探りの状態だったため、本社や他の事業所のメンバーと情報交換をしながら、管理職経験者にその後の自分のキャリアを考えてもらうためのサポート体制を作り上げていった。

 「自分と同じような管理職経験者やシニア社員にもっと活躍してほしいという思いで、50歳を過ぎても市場価値のある人間であり続けなければいけないこと、それができないときの現実を伝えました。

 しかし自分もそうだったように、急に言われても驚くばかりで何もできない人がほとんどで、中にはそれを受け入れることを拒み続けるケースもありました。キャリア人生を考えるには、若いうちからの準備が必要だと感じ、手製のコンテンツをベースに、若い層へのキャリア教育を始めました。教育計画から開催準備、出席率向上への呼びかけまで全て一人で行いましたし、ファシリテータ役も自ら行ったのでかなり大変でしたが、出席者の反応が色々あることや自分自身の気づきも多かったことなど、とても楽しかったですね」。
 この経験は、「これから違うことをやったとしても、まだまだできる」という自信を持たせてくれたと、鹿嶋は振り返る。

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営業としてゼロスタートのエンリージョン入社。不安よりもチャレンジできる歓びが勝っていた。

 このままキャリア支援担当として65歳まで働けると思っていたが、ある日後任が決まった旨が告げられ、「会社に残る選択肢もあるが、残っても幸せはないのかな」と感じ、退職を選択。いろいろな転職サイトに登録をして次の仕事を探し始めた。「でも、年齢が年齢なので相手にしてもらえない。大手のサイトからは面談の電話すらかかってこないし、東京が勤務地の案件ばかり送られてくる。やはり地場に根付いたエージェントでなければだめだろうと思って、見つけたのがリージョナルキャリアでした。エントリーすると、すぐに面談のアポイントをもらい、相談にのってもらいました」。
 しかし、自分が何をしたいかはっきりしていなかったこともあり、マッチングを受けられないままに1年が過ぎた。

 「そんなとき、求人広告サイトにエンリージョンの求人が出ているのを見て、応募したんです。担当してくれていたコンサルタントが、すぐに私だとわかったんでしょう。声をかけてくれて、江口社長との面接をセッティングしてくれました」。
 面接では「いまさら、本当にこの仕事をやりますか? 新規営業もしなければいけないし、楽な仕事ではないということを分かっていますか?」と、繰り返し確認されたことを覚えている。
 「入社したら、最初の仕事は企業の方と会うためのアポ取りです。それを60代のおじさんが本当にやるなんて、普通に考えると想像できないですよね。でも、確かに営業は未経験でしたが、購買を長くやっていたので、製造系や商社系の企業の方と話をする機会も多かったし、抵抗感はありませんでした」。

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自分は会社に流されてきたからこそ、キャリアは自分で作るものだと多くの人に伝えたい

 いま、キャリアコンサルタントとしての日々はどうかと尋ねると、「こういう言い方は語弊があるかもしれませんが」と前置きをして続けた。「長いサラリーマン人生のなかで、実は今が一番楽しいんです」。
 候補者のサポートをして、お手伝い出来た方、さらには決定に至らなかった方からも感謝されることが多く、そういう時には良い関わり方ができた、と充実感を覚える。そして、それが出来るのは活性化していて、チームワークに満ちた職場がベースにあるからだと鹿嶋は話す。

 「社長の江口は“まず自分たちが幸せになり、周りを巻き込んでいこう”と私たちに真剣に話すのですが、正直に言うと最初は“本当なのかな”と思ったんです。でも、その姿勢は今も全く変わらず一貫している。その思いに、これからもついていきたいと思っていますね」。

 自分の経験を踏まえて、候補者に伝えていきたいこともある。「キャリアというものは誰かが作ってくれるのではなく、自分で作るもの、自律的に行動することで築き上げていくものだと思います。介護のために働き方を変えるのもキャリア、経済的理由で働き続けるのもキャリア、リタイアして趣味や学びに時間を使うのもキャリア。

 いずれにしても、それを決めるのは自分自身だということに気づいてもらいたい。そして自覚を持って行動に移していってほしい。私は流されるままに来たので、その経験を通して本当にそう思う。もっと早く気が付いていたら、違う人生だったかもしれない。だからこそ、それを少しでも多くの人に気付いていただけることを願っています」。

 さらに、候補者に「自律したキャリアを歩んでくださいね」と自信を持って言える自分であるために、まずは自分自身がこれからも自律的なキャリアを意識して、いくつになってもキャリアを磨いていく姿勢であり続けることが必要だと語る。

 その背景には、自分のキャリアに対しての複雑な感情も見え隠れする。「私くらいの年代になると、楽をしようとしているんじゃないかとか、年金をもらえたら働かないつもりだろうとか、昔取った杵柄でやっているんじゃないかと見られかねない、という危機意識は常に持っています。もし転職しようと思ってエージェントに行って、覇気のないおじさんコンサルタントや、「キャリアとは」と説教するコンサルタントが出てきたら嫌ですね。もっとイキイキとした人に相談したい。そう思うと、自分が相手から“もと管理職ね”という感じに見られるのは嫌なので、担当者としてしっかり関わりますよという姿勢を見せなければと思っています」。

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■インタビュアーから

取材を終えると「気持ちよくお話させていただきました。自分のことを話すと、思考が整理されて良いものですね」と、インタビュアー冥利につきる言葉をかけてくださった鹿嶋さん。若い時から毎冬スキーは欠かさず、48歳からテニスも始めたというスポーツマン。かといってストイックではなく、何でも良い方に受け取る楽天家だという。しっかりと自律しながら、その余裕はとてもかっこよく、頼りにしたくなる存在だと感じた瞬間だった。