採用マーケティング導入・実施手順!メリットや採用担当者に必要なスキルも紹介
昨今、転職市場では人材獲得競争が激化しており、これまでの手法ではなかなか優秀な人材の採用ができなくなっています。様々な媒体を利用した採用手法が増えたことにより、候補者との接点が非常に多様化しているのです。
むやみに求人を出しても採用ができない時代だからこそ、採用マーケティングという手法が非常に注目されています。そこで本記事では、採用マーケティングについて、メリットや実施手順、採用担当者に求められるスキルも含めて紹介します。
目次
- 1.採用マーケティングとは
- 2.採用マーケティングを行うメリット
- 3.採用マーケティングの導入・実施手順
- 4.採用マーケティングで採用担当者に求められるスキル
- 5.採用マーケティング以外で採用の成功確率を上げる方法
- 6.まとめ
採用マーケティングとは
採用マーケティングとは、採用活動にマーケティングを取り入れた手法のことです。一般的にマーケティングとは、消費者に対して商品を購入してもらうまでのプロセスを仕組み化することを指します。
これを採用マーケティングに置き換えると、求職者が自社を発見してエントリーするまでのプロセスを仕組み化することとなります。
採用マーケティングを行うメリット
採用マーケティングを導入し、ターゲットとなる人材に対して自社を魅力的にアピールすることで、効果的な採用を実現します。
優秀な人材を採用するためには、採用マーケティングの活用が欠かせません。ここではそのメリットについて解説しています。
マッチ度の高い人材が見つかりやすくなる
明確なターゲット設定を行い、様々な視点で自社のリアルな情報を発信することで、候補者は面接や入社までに多くの情報収集ができるようになります。
そのため、より自社の理念に共感してくれる、マッチ度の高い人材が見つかりやすくなります。また入社後のイメージも湧きやすいため、安心して内定を承諾してくれる可能性を高めることができるでしょう。
多様化する、若い世代のニーズに訴求できる
現代の労働市場では、特に若い世代で給与や労働条件に対しての考え方が非常に多様化しています。ただ求人票に記載された条件だけを見て判断せず、企業理念やSNSでの社員のリアルな発信、口コミなど様々な媒体を通じて情報収集をしています。
採用マーケティングを取り入れた採用活動を行うことで、時代の変化に敏感な、若い世代へのニーズへ効果的に訴求することができるでしょう。
採用コストの削減ができる
採用マーケティング活動では、従来のような求人誌や求人サイトではなく、主にオウンドメディアやSNS、自社でのイベントなどを通して情報発信していきます。
やみくもに求人を出すのではなく、採用したいターゲットに合わせた媒体を選定することが重要であり、不要なコスト削減へつながります。
採用マーケティングの導入・実施手順
採用マーケティングを導入するにあたり、段階的にいくつかのステップがあります。ここでは自社分析からターゲットへのアプローチまでの実施手順を解説します。
自社分析
マーケティングにおいて訴求方法に注目しがちですが、まずは自社がそもそもどのような企業なのかを客観的な視点で分析し、正しく認識することが重要です。
どのような経営理念をもとに、どのような経営戦略や人事戦略があるのか、また自社の強みなど様々な視点で分析することでターゲットとなる自社にマッチした人材が明確になります。
ターゲットのペルソナ設定
ペルソナ設定とはマーケティングで使われている手法で、ターゲットとなる人材を一人の架空の人物として詳細にイメージを設定していくことです。
具体的には、年齢や性別など基本的な情報はもちろん、他には属性、職種、学歴など、自社が採用したい人物像を詳細に設定することで、より効果的な採用マーケティングを行うことができます。
アプローチ方法の選定と発信
ターゲットへ効果的な訴求をするにはアプローチのチャネル選定が重要です。求職者に対して、どのようなチャネルで、どのようなメッセージを訴求していくべきかを決定します。
アプローチ方法はメール、ブログ、SNSなど様々です。オウンドメディアや採用イベントなどで行う場合は、1つのコンテンツとして統一感のあるメッセージや魅力的な企画で興味を引くことができれば応募率も上がるでしょう。
採用マーケティングで採用担当者に求められるスキル
採用マーケティングを成功させるためには従来の採用に関するノウハウはもちろん、マーケティングの理解や求職者の興味を引くためのコンテンツ作成など、採用担当者に求められることは非常に多岐にわたります。
マーケティングの理解
採用担当者は採用に関する基礎を理解することはもちろんですが、採用マーケティングを効果的に進めるために、まずはマーケティングの仕組みを理解することが重要です。
人事部門の社員は営業部門にくらべ、日常的にマーケティングを活用することは多くないでしょう。そのため、マーケティングの基礎を理解しておくことで採用マーケティングも効果的に活用できます。
情報収集力と分析力
採用マーケティングの成功には、様々な情報収集やデータ分析が欠かせません。自社に必要となる人材をターゲットとして決定した後は、どのようなチャネルを選定するのか、どのような潜在ニーズがあるのかなど、ターゲットに合わせた情報収集と分析が必要となります。
コンテンツ作成の能力
近年は求人誌などではなく、主にデジタル媒体や採用イベントを通して情報収集する求職者も多く、SNSやオウンドメディアなどの利用者が増加しています。
訴求方法もテキストだけでなく動画を取り入れたり、採用イベントを開催したり、1つのコンテンツとしてのクオリティも求められています。
採用マーケティング以外で採用の成功確率を上げる方法
これまで解説したように採用マーケティングを自社でうまく取り入れ、採用に成功できるとよいのですが、どうしても人が足りない、時間が足りないとお悩みの企業も少なくないでしょう。
そのような場合は採用のプロの力を借りるという選択肢もあります。採用マーケティングを担ってくれるだけでなく、自社に足りないリソースを補ってくれるため、採用の成功率を上げられるでしょう。
実績のある人材紹介サービス
自社で人事リソースの確保が難しい場合、実績のある人材紹介サービスを利用するのも効果的です。採用マーケティングのプロに任せることで、成功率を高められるでしょう。
自社にはない採用に関するノウハウやネットワークを駆使し、優秀な人材の採用に貢献します。また、そこで得られたノウハウを自社に蓄積することで、今後の採用活動にも活かすことができるでしょう。
エンリージョン
弊社エンリージョンは、新潟・長野・富山・石川・福井・群馬・山梨の7県に根差した、中途採用に強みをもつ人材紹介サービスです。
人材紹介から面接設定・入社後のフォローに至るまで代行し、書類選考通過率は50%以上、内定承諾率は75%以上にのぼります。また成果報酬型であるため、採用できなかった場合は一切料金がかからない点も魅力です。
「自社にマッチした人材に出会いたい」「採用コストを削減したい」とお考えの採用担当者様はぜひ一度お気軽にご相談ください。
まとめ
採用マーケティングを成功させるには様々なプロセスを踏む必要があります。自社の特徴や魅力の分析から始まり、ペルソナ設定やチャネル選定など綿密な計画が欠かせません。
また近年は優秀な人材の採用競争が非常に激化していることもあるため、自社での完結が難しい場合は採用のプロへ依頼することもぜひ検討してみてください。