地方採用を成功に導くには? 地方採用の現状と課題の解決策

優秀な人材確保を目指し、採用活動に試行錯誤している地方企業は少なくありません。

しかし、地方の労働力が減少傾向にある現状を踏まえると、地方採用が今後さらに厳しい状況になっていくことは想像に難くありません。

このような状況のなか、優秀な人材を獲得し続ける地方企業はどのような取り組みを行っているのでしょうか。今回は地方採用の状況と課題、そして解決策について解説します。

出典:国土交通省『地方における人口・労働力の変化

目次

  1. 1.地方採用の現状
  2. 2.地方企業が抱える採用課題と解決策
    1. 2.1.採用課題
    2. 2.2.解決策
  3. 3.エンリージョンが取り組む採用事業
  4. 4.まとめ

地方採用の現状

 

画像出典:総務省『人口減少社会の課題と将来推計

総務省の『人口減少社会の課題と将来推計』によると、日本の人口および生産年齢人口は今後さらに減少していくと予想されています。

また、地方では進学や就職をきっかけに地元を離れる若者が多くいます。地方圏から三大都市圏への人口流出も地方の労働者人口の減少を加速させる要因の一つです。

さらに、国土交通省『地方における就労機会の確保について』によると、地方の企業数の少なさや都市部と比較して収入が低いこと、自らの能力を生かせる仕事を見つけづらいことなどが地方就職を妨げる理由として挙げられています。

これらの背景から、地方企業にとって採用ターゲットの幅が限られる問題が浮き彫りとなっています。

出典:総務省『人口減少社会の課題と将来推計』/国土交通省『地方における就労機会の確保について

地方企業が抱える採用課題と解決策

地方就職を目指す若者が少ないということは、裏を返せば地方企業が優秀な人材を獲得するチャンスが限られていると考えられます。ここでは、地方企業の採用課題、さらにそれらの解決策についてご紹介します。

採用課題

地方企業が抱える主な採用課題には以下の2つが挙げられます。

  1. 採用ターゲットが不明確
  2. 自社魅力の訴求不足

企業が求める人物像が曖昧な場合、ターゲットに刺さりやすい訴求方法の選択が困難です。仮に人材を獲得できたとしても、採用後のミスマッチにつながることもあります。

また、求める人材を明確にできていた場合でも自社の訴求がターゲットに届いていなければ応募にはつながりません。自社の強みや都市部の企業との違いなど、求職者から選んでもらえるような工夫が必要です。

解決策

これら2つの採用課題に対して、以下2つが解決策として挙げられます。

  1. 企業の経営戦略を基準に採用ターゲットを絞る
  2. 自社の強みを生かしたてターゲットに届く訴求を行う

企業の指標を基に採用条件を設けることで入社後のミスマッチを防げます。たとえば、「即戦力となる経験豊富な30~40代」「新規事業に配置する新卒社員」など、自社で必要となる人材を明確にすることが大切です。そのうえで、入社後にチームとなる現場の従業員にどのような人材を求めているかヒアリングを行っておくことも欠かせません。

さらに、自社の魅力をターゲットに届けるために、媒体選びやコンテンツの作成も重要です。最近では、SNSを活用した採用活動も一般的になってきました。写真や動画のコンテンツを取り入れた情報発信を行ったり、求職者と直接やり取りできるプラットフォームを利用したりといった方法を活用しながら、ターゲットに自社の魅力を届けましょう。

なお、自社のみで行う採用活動に限界を感じる場合は、人材紹介サービスや採用代行サービスを活用するのもよいでしょう。

エンリージョンが取り組む採用事業

エンリージョン』では、地方企業向けの人材紹介サービスや採用代行・PRO(リクルート・プロセス・アウトソーシング)サービスを提供しています。

全国規模の優秀な人材が登録するリージョナルスタイルでは、現在首都圏で活躍しており、Uターン・Iターンを希望する人材をご紹介いたします。

また、採用代行・PROサービスでは、一般的なオペレーション代行ではなく、企業さまと一丸になって採用活動のPDCAサイクルを回し、採用課題の解決をサポートいたします。

採用代行・RPOサービスの導入事例として、企業の中途採用チームの一員として採用活動のサポートを実施。ビジョンの共有から採用戦略の策定、実行を行い、その後の改善までトータルでサポートいたしました。

まとめ

地方の労働者人口は都市部への人口流出入により減少傾向にあります。

そのような状況で地方企業が優秀な人材を獲得するためには、自社を認知してもらうところから始めなければなりません。ターゲットに届く訴求を行うためには、自社の求める人物像を明確にしたうえで、自社ならではの魅力や強みを生かせる訴求方法の選択も重要です。

自社のノウハウや工数だけでは採用活動を十分に行えない場合には、人材紹介サービスや採用代行サービスの活用も検討してみましょう。