BPO導入を検討する地方企業の悩みと解決策

人手不足や業務効率化、グローバル化への対応手段の一つとして、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスが注目されています。BPOとは、自社の業務プロセスを外部企業に任せるアウトソーシングの一種です。

BPOを導入することで、外部企業のノウハウによる付加価値を得ることや外部の視点から自社を見直すことが可能です。

しかし、BPOの活用を検討しながらも「どのように依頼すればよいのか分からない」「何を基準にBPOサービスを選定すればよいのか分からない」などとお悩みの地方企業の人事担当者さまもいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、この記事では地方企業のBPO導入に対する悩みとその解決策について詳しく解説します。

目次

  1. 1.地方企業がBPO導入前に抱える悩み
    1. 1.1.①BPOの活用をイメージしづらい
    2. 1.2.②優秀な人材が集まるのか不安
  2. 2.BPO委託のためのパートナー企業を選ぶポイント
    1. 2.1.委託業務に対して規模は適切であるか
    2. 2.2.地方企業の課題に合った柔軟な対応をしてもらえるか
    3. 2.3.委託費用が適切であるか
    4. 2.4.セキュリティ体策は万全か
  3. 3.まとめ

地方企業がBPO導入前に抱える悩み

地方企業がBPOの導入に際して抱えやすい悩みは大きく2つに分けられます。ここでは、地方企業の人事担当者さまがBPOの導入に踏みきれない2つの理由について見ていきましょう。

①BPOの活用をイメージしづらい

地方企業の人事担当者さまがBPOの導入に二の足を踏む理由として、「導入後のイメージがわかない」ということが挙げられます。

この理由として、導入事例の規模が大きなものが多く、中小企業や個人事業主には導入イメージしにくいことが挙げられます。また、地方企業の相談窓口や業務の切り分けを行う企業が身近にないことも課題の一つです。

②優秀な人材が集まるのか不安

現在、国内の人口は減少し続けています。内閣府『第2章 人口・経済・地域社会の将来像』によれば、日本の労働力人口は今後さらに減少していくと予想されています。

そのため、BPOを導入したとしても、「そもそも優秀な人材を確保することが困難なのではないか」という人事担当者さまの不安もうなずけます。

これらの悩みや不安を解消し、自社に貢献してくれるパートナー企業を選ぶにはどうすればよいのでしょうか。ここからは、BPOを委託するパートナー企業企業選びのポイントをご紹介します。

出典:内閣府『第2章 人口・経済・地域社会の将来像

BPO委託のためのパートナー企業を選ぶポイント

BPOサービスを提供している会社・企業は数多く存在します。そのなかから信頼できる企業を選ぶために押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

委託業務に対して規模は適切であるか

BPOサービスを提供する企業の規模はさまざまであるため、委託内容の規模に合わせて選定しなければなりません。

たとえば、事業展開によってBPO化が進み、当初よりも委託内容が増えると予想できる場合は大規模な案件にも対応可能な企業を選びましょう。

その際、過去の実績が豊富な企業に委託すると安心です。今後を見据えたうえでパートナー企業の規模を選定することで、BPO化の度に新たな委託先を探す手間やコストを省けます。

一方、委託内容や事業領域が今後増えないことが分かっている場合には、現時点で委託したい業務の規模に合う企業を選びましょう。重要なことはBPOを導入する際に委託業務が自社の課題解決につながるか、しっかりと見極めて委託することです。

地方企業の課題に合った柔軟な対応をしてもらえるか

地域の特性を理解した解決策を提示してくれるかも、地方企業でBPOを導入するためには欠かせないポイントです。

たとえば、人件費をはじめとする企業運営に関わるコストは都市部と地方で大きく異なります。地方企業の限られたリソースがア業務に注力できるよう、業務の切り分けや柔軟な対応をしてもらえるかを確認しましょう。

委託費用が適切であるか

BPOサービスを提供する企業を選ぶにあたり、安価であることだけを理由に選ぶのはおすすめできません。自社が求める業務の品質を保つことを重視し、委託費用が適切であるかどうかを判断しましょう。

合計費用に何が含まれるのか、内訳について詳細に説明できる企業を選ぶじこともポイントです。

セキュリティ体策は万全か

業務内容によっては、個人情報や機密事項を委託業者に共有する場合があります。

情報漏洩を防ぐために企業の信頼性や認証資格取得の有無、セキュリティ品質基準を確認します。あわせて事業者の過去の評価なども選定基準の参考にしましょう。

まとめ

地方企業がBPO導入を検討する際は、自社が依頼する業務内容に合わせることやセキュリティ対策が万全であるかといったポイントに注目して検討することが重要です。

都市部で成功事例として提示されるBPO導入を真似するのではなく、地方企業である自社の課題解決のサポートを行ってくれることに重きを置いて企業選びを行いましょう。

エンリージョン』では、地方転職に特化した全国ネットワーク、リージョナルスタイルグループのメンバーカンパニーとして人材紹介事業を行っています。

採用代行・PRO(リクルート・プロセス・アウトソーシング)サービスも行っているため、地方企業のニーズに適したBPOコンサルティングが可能です。BPOの導入を検討している地方企業の人事担当者さまは、ぜひエンリージョンにご相談ください。