転職面接で聞かれることは?回答の際のポイントを例文で紹介

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転職の面接で聞かれる内容には、ある程度決まったパターンが存在します。転職の面接で聞かれやすい質問をあらかじめ把握し、準備しておくことで、受け答えをスムーズに行うことができます。

そこで本記事では転職の面接でよく聞かれる質問と、回答の際のポイントを例文を交えながら紹介していきます。

目次

自己紹介

面接官は応募者について応募書類や履歴書などで情報を事前に把握しています。しかし、応募者に関する細やかな点はペーパーだけでは見えにくいため、直接話をすることで人柄やコミュニケーション力、あるいは特徴などを知りたいと考えています。そのため、面接の冒頭では自己紹介をするよう言われるケースも少なくありません。

質問例
自己紹介をお願いします。

回答例
本日は面接の機会をいただきまして、ありがとうございます。○○(氏名)と申します。

機材メーカーを扱う株式会社〇〇にて、営業職として新卒から10年間にわたり業務に従事してまいりました。主に法人営業を担当し、自社商品の魅力を多くの人たちに伝えてきました。相手に商品の特徴を的確に伝えるために、その商品について隅々まで学ぶだけでなく、自分でも実際に使用してみました。また、営業力を高めるために同期とロールプレイングを業務時間外に行ってきました。その成果として、同期の中で売上1位を獲得したこともあります。これらの経験を活かし、御社でも多くの人たちに商品の魅力を伝えたいと考えています。

ポイント
質問に答える際は長くなりすぎないように注意し、1分ほどにおさまるようにしてください。自己紹介を面接でスムーズに行うためにはいくつかの自己紹介のパターンを用意し、練習しておくようにしましょう。

また、応募先の企業で活かせる経験がある場合は、自己紹介においても簡潔にふれると効果的です。

志望動機

数ある企業の中から応募先企業を選択した理由があるはずです。また、面接担当者も応募者の応募理由について興味をもっています。

質問例
なぜ弊社を受けられたのですか?

回答例
御社は数ある飲食店の中でも顧客目線の店舗運営を行っていらっしゃいます。お客様に喜んでもらうことを第一に考えたサービスの提供やマーケティングを次々に行っていることから、御社に転職することでこれまで以上にお客様を笑顔にできると考えています。現職では店長として自店舗オリジナルメニューを考えたり、客層を考慮した店舗のリニューアルを行ったりしました。お客様の状況やエリアごとの客層を考えながら御社でも店舗運営を行うだけでなく、将来的には店舗マネージャーなども目指していけたらと考えています。

ポイント
志望動機では応募先企業への本気度やこだわりなどをいかに伝えられるかがポイントになります。志望動機をしっかりと伝えられるようになるためには企業研究が不可欠です。応募先企業について調べるだけでなく、同業他社との比較も行い、応募先企業ならではの特徴を見つけましょう。

自己PR

面接官が応募者に自己PRを求める理由は自社に利益をもたらしてくれる人材であるかを見極めるためです。面接官は応募者の自己PRの内容から自社が求める人物像にマッチしているか判断します。

質問例
これまでのご経験を交えながら、自己PRをお願いします。

回答例
私の強みはリーダーシップです。前職では会議中に意見が出ないことが課題となっていました。メンバーが自分の考えやアイディアを会議の場で話せるようになるには、日頃のコミュニケーションが大切だと考えました。そこで、メンバー同士の交流の機会を設けました。その結果、会議において意見が多く出るようになり、新しいビジネスモデルも創出できました。

御社において前職で培ったリーダーシップを活かして、貢献していきたいと考えています。

ポイント
自己PRでは目標達成に向けて取り組んだ行動を具体的に話すように心掛けるようにしてください。この時、応募先企業の仕事内容や業種に合った経験やスキルを話すようにしましょう。高度なスキルや希有な経験であったとしても、応募先企業における業務と関係がない場合は評価されないこともあります。

前職の退職理由

面接官は応募者がなぜ退職する(した)のか気にしています。自社でも同じ理由で退職しないかの確認や、退職理由に表れる応募者の考え方・価値観を知りたいからです。

質問例
なぜ転職をするのですか?

回答例
現職では事務としてメンバーのサポートを主に担当していますが、主体的に動ける機会はあまりありません。将来のためにもスキルアップしたいと考えているため、事務職としての経験を活かせる、かつ営業にも携わることのできる御社を希望しています。

ポイント
面接官は応募者について現職に不満があるため転職することを想定しています。しかし、現職に対する不満や悪口を中心に話すと印象が悪くなるので注意してください。現職におけるマイナス要素ばかりを話すのではなく、将来に対する前向きな姿勢を示すことが重要です。

キャリアプラン

面接官は応募者に対してキャリアプランについて質問し、長く働いてくれそうかや、将来的にどのようなポジションを任せられそうかなどを判断します。また、応募者のキャリアプランは自社で実現できるかどうかなども検討します。

質問例
キャリアプランについてどのように考えていますか?

回答例
前職では事務作業を主に担当していたので、まずは御社でも事務作業をしっかりとこなせるようになりたいです。その上で、営業事務としての新たな知見やスキルなどを取得できたらと考えています。

将来的には御社の営業部における中心的な役割を任せていただける人材になり、部署全体でハイパフォーマンスを発揮できるようマネジメントにも挑戦していきたいです。

ポイント
キャリアプランでは将来の話ばかりをするのではなく、応募先企業に現在の自分が提供できる価値を伝えることも重要です。現在の自分の価値を伝えた上で、今後どうなりたいかを伝えるようにしましょう。

給料・転勤などの労働条件

面接における給料や転勤などの労働条件に関する話は、最終確認の意味合いもあります。特に、内定間近の面接では給料や転勤などの確認をしっかり行い、入社後に想定外の事態が発生しないように注意しましょう。

質問例
弊社の総合職は全国転勤もありますが対応できますか?

回答例
募集要項でも全国転勤について確認しており、納得の上で応募させていただきました。どのエリアに転勤になっても業務に精一杯励みたいと考えています。

ポイント
面接における労働条件の確認は入社後にミスマッチを生じさせないためにも重要なポイントです。応募先企業から条件について確認があった場合は、可能な限り前向きに答えることで意欲をアピールできます。また、家庭の事情などによりどうしても譲れない条件がある場合は、きちんと理由を説明したうえで企業と交渉することも検討しましょう。

逆質問

逆質問は応募先企業の将来の方針などを質問できる貴重な機会です。また、これまでの面接でのやりとりや募集要項では解消できなかった疑問などについて質問してもよいでしょう。

例えば、以下のような質問を行います。

質問例
グローバル化が進んでおり、御社においても昨年グローバル事業部が設置されたと伺いました。御社はグローバル化に対して将来的にどのように対応していきたいと考えていますか?

ポイント
逆質問では自分が興味のある部門や関心のあることについて素直な気持ちで質問しましょう。企業研究を丹念に行うことで、質問したい事柄が出てくるはずです。

まとめ

どのような企業を受ける場合でも転職において聞かれる内容はある程度決まっているといえるでしょう。そのため、転職の面接でよく聞かれる質問を整理し、回答を考えておくことをおすすめします。

面接で回答する際はマイナスな発言をするのではなく、ポジティブに受け答えするよう意識しましょう。また、応募先の企業に対して自分がどのような価値を与えられるかについても伝えるように心掛けましょう。

 

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