新入社員や若手社員に求められているスキルは何?「若手社員のスキルと課題」に関する調査を実施

コンサルタントブログ

入社時点で必要なスキルは「ビジネスマナー」

デジタル化が進む現代社会において、DX人材の育成は不可欠と言われています。これからの社会を担う新入社員や若手社員には、PCスキルをはじめとして様々なスキルが求められているでしょう。

そこで株式会社リンクアカデミーが9月15日から9月17日にかけて、従業員数300人以上の企業の経営者、管理職(部長クラス)、人事・総務担当者、2021年度新入社員を対象に「若手社員のスキルと課題」に関する調査を実施しました。その結果を見ていきましょう。

まずはじめに、経営者、管理職(部長クラス)、人事・総務担当者を対象に、『新入社員が入社時点で身に付けておいてほしいスキルを教えてください』と質問したところ、「ビジネスマナー」が回答として最も多く65.6%、「PCスキル」が51.5%、「対人スキル」が49.4%などとなりました。

しかし新入社員が必ず求められているスキルを身に付けているわけではないので、新入社員の持つスキルと経営者などが求めるスキルにズレが生じる可能性もあることがうかがえますね。社員のモチベーションの低下や、ハラスメントの温床になる可能性もあるので、企業としての対策が必要なのかもしれません。

新入社員や若手社員への指示に対する不安が年々増加

次に経営者、管理職(部長クラス)を対象として、『若手社員に業務上の指示を行う際、コンプライアンス違反などに対して年々不安が大きくなっていますか?』との質問では、「とてもそう思う」が全体の18.9%、「ややそう思う」が43.1%などとなり、「そう思う」の割合が6割以上を占めていることが分かり、コンプライアンス違反などに対する不安が年々増加していることがうかがえる結果となっています。

また、『スキルが不明瞭なため、新入社員や若手社員にどこまで求めたらいいかの判断が難しいと思いますか?』と質問すると、「とてもそう思う」が全体の14.1%、「ややそう思う」が46.1%となりました。

6割以上がスキル以上の指示などをされることが「ある」

2021年度の新入社員を対象に、『上司や先輩から自分のスキルを超えた指示や依頼をされることはありますか?』との質問をしたところ、「とてもよくある」が全体の7.1%、「それなりにある」が28.2%、「たまにある」が28.6%となっており、スキル以上のことを上司などから求められていることがうかがえます。

『自身のアウトプットに対して、上司や先輩から差し戻されたり質問できなかったりすることがありますか?』と質問すると、「とてもよくある」が10.7%、「それなりにある」が29.0%、「たまにある」が27.4%となり、「ある」という回答の割合が全体の7割を占めていることが分かりました。

上司の期待が高く、新入社員や若手社員のスキルを上回る指示を出される傾向があり、困っている社員も多いようですね。

若手社員は企業にとって大きな戦力になることが見込まれます。スキル不足を個々の問題として捉えるのではなく、確実なスキルアップにつながる研修を入れるなど、企業全体で取り組むことが重要なのではないでしょうか。

▼外部リンク
株式会社リンクアカデミーのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000070464.html