中途採用面接でするべき6つの質問!例文も含めて紹介
中途採用では、自社の利益のために1人でも多くの優秀な人材を採用する必要があります。
入社後のギャップやミスマッチにより、応募者がすぐに退職という事態を避けるためにも一般的な質問だけでなく、より効果的な質問をすることが重要です。
そこで今回は、企業の面接官が中途採用面接ですべき質問をまとめました。応募者の本質的な考え方や価値観、能力を測れる質問を例文と合わせてご紹介します。
目次
- 1.本音を見抜く質問
- 2.志望度を測る質問
- 3.コミュニケーション能力を測る質問
- 4.責任感を測る質問
- 5.マネジメント能力を測る質問
- 6.業務遂行能力を測る質問
- 7.まとめ
本音を見抜く質問
面接では多くの応募者が、企業から「少しでもよく見られたい」「評価されたい」「転職を成功させたい」という心理から、なかなか本音を言わないということがよくあります。
そのような状況では、以下のような質問が効果的です。
一緒に仕事をする上で苦手と感じるタイプは?
この質問をすることで、応募者が本能的に苦手と感じるタイプがわかります。人間関係で退職してしまう応募者もいるので、自社の社員と応募者が協力的に仕事をしていけるのかの判断材料にもなります。
また苦手と感じる理由を掘り下げることで、応募者の仕事や人間関係に対する価値観や人柄を知ることができます。
仕事で最もやりがいを感じた経験を教えてください
応募者がどのような瞬間にやりがいを感じるのかを知ることで、応募職種でもそれが実現可能なのかを確認できる質問です。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、福利厚生や待遇面以外の部分での価値観に触れることで、より本音を見抜くことができます。
志望度を測る質問
転職活動において、一般的に多くの応募者は複数の企業に同時にエントリーをしています。その中で熱意や意欲ある人材を見極めるために、志望度を測る質問が欠かせません。
弊社でどのような経験を積みたいですか?
志望度の高い中途採用の応募者は、スキルアップのためにどのような経験を今後していきたいかを考えています。
企業側はその点において、入社後に実現が可能なのかを面接で明らかにしておくことで、より志望度も上がり、採用確率が高まります。
将来、弊社でどのようなキャリアパスをお考えですか??
転職を機に、今後のキャリアをどう歩んでいくか、という質問に対しての明確な回答ができる応募者は、非常に入社志望度が高いと言えます。
さらに短期的、中長期的な視点でも具体的な回答があれば、入社後の定着が期待できます。
弊社をより知っていただくために、職場見学の機会を提供できますがいかがですか?
第一志望ではない企業であれば、わざわざ貴重な時間を割いて職場に出向きたいと思う人はいません。
しかし、もしかすると自分が将来働くかもしれない企業となれば、実際の職場の雰囲気や仕事の様子などを事前に見ておきたいと考える応募者が多く、志望度の確認には効果的な質問です。
コミュニケーション能力を測る質問
仕事のリモート化が広がる今、ますます日々のコミュニケーション能力が問われる時代となりました。オンラインでもオフラインでもコミュニケーションが必須であり、その能力は今後さらに必要性を増します。
転職後はゼロから新たな関係構築が必要とされるため、どのようにコミュニケーションがとれる人材かを見極めておくことが必要です。
経験のない仕事を指示されたら、どのような行動をとりますか?
経験のない仕事では、業務を進める上でわからないことが出てくることは必然でしょう。そのような状況で個人プレーにならず、自ら周囲に質問ができるコミュニケーション能力を確認できる質問です。
また、課題解決能力にもつながる要素が大きいため、これまでに行った具体的な行動を掘り下げて聞くことも効果的です。
周囲を巻き込んでどのような成果を出しましたか?
常に周囲を巻き込み、影響力を拡大しながら業務を進めていける人材は、再現性のある活躍が期待できます。
周囲を巻き込むためには、他者を論理的に説得する能力や、熱意や推進力が求められます。面接官にとって納得感のある回答が得られれば入社後も活躍してくれるでしょう。
責任感を測る質問
中途採用での応募者は、新卒とは違い即戦力としての活躍が求められるため、責任感のある業務態度が必須です。これまでの実際の経験を具体的なエピソードを交えて答えてもらえる質問が、責任感を測る上で有効です。
課されたタスクや業績改善のために、これまでどのようなことをしてきましたか?
受け身ではなく、自らの業務に対して主体的に業務改善を行っている姿勢が確認できれば、責任感ある人材であることが期待できます。
これまで目標を達成できなかった時、どのように挽回しましたか?
業務を進める上で、失敗は付きものです。しかし、失敗を失敗で終わらせないという姿勢が見られれば、責任感があり他責にしない人材であることが予想できます。
さらに、どのように挽回したかという質問をすることで、より信憑性を確認できます。
マネジメント能力を測る質問
管理職を採用するにあたり、優れたマネジメント能力があるかどうかは採用の可否の決め手ともなる重要な点です。面接官は以下の質問をすることで、応募者の能力を見極めることができます。
チームを目標達成に導いた経験とその要因を教えてください
この質問をすることで、どのような成果をチームにもたらしたのか、そして、どのような要因によりその結果を達成できたのかを確認することができます。
チームの成功は、外的要因や様々なタイミングが重なり、偶然よい成果につながることも珍しくありません。
応募者がチームの課題に対して、どのような人材にどのような役割を与え、どう推進したのかを具体的に掘り下げることで、マネジメント能力を測ることができます。
現在担当するチームの課題を教えてください
応募者が常に自分のチームの状態を正確に把握しており、課題意識をもってマネジメントを行っているかを確認できる質問です。
ただし、社外秘の情報など、言いにくい内容も含まれる可能性があるため、「言える範囲でお願いします」と補足することで、より回答しやすくなるでしょう。
業務遂行能力を測る質問
業務を進める過程において、必ず様々な障壁が現れます。目の前の課題に対して解決策を打ち出し、それを遂行していくことはビジネスパーソンにとって必須の能力です。
業務を進める上でどのようにタスク管理をしていますか?
優秀な人材はどのような課題であっても、タスクを細分化し、効率的に、そして計画的に進めていきます。的確な指示のもと、他者をうまく巻き込みタスクを管理していることが確認できれば、業務調整や遂行能力において、入社後も活躍が期待できます。
応募職種について、どのような能力が必要だと思いますか?
業務遂行能力の高い人材は、常に自分が今なにを求められているかを想像する力に長けています。
応募職種に求められる能力をあらかじめ、どのように理解しイメージができているかを確認するためにも効果的な質問です。
まとめ
より深く応募者の内面やスキルを知るために、今回ご紹介した質問を実施してみてはいかがでしょうか。
一般的な質問で終わってしまうと、貴重な面接の機会をムダにしてしまいます。さらに掘り下げた質問を組み合わせられれば、より本音を探ることができ、優秀な人材の採用へとつながります。
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