転職先がテレワーク・リモートワーク企業!初めての在宅勤務で気をつけたいポイントとは

コンサルタントブログ

2022年3月に公表された「令和3年度テレワーク人口実態調査-調査結果-(国土交通省)

では雇用型テレワーカーの89%が新型コロナウイルスの対策や通勤時間の有効活用などを理由に、テレワークを継続する予定であることが明らかになっています。
感染症対策にもつながり、かつ通勤時間が不要な在宅勤務は多くの人たちから人気の働き方の一つとなっています。

その一方で、在宅未経験者にとっては、自宅での仕事に不安を抱えていることも少なくありません。たしかに、在宅勤務には従業員間でのコミュニケーションがとりにくい、自己管理能力が問われるといった問題もあります。

本記事では、在宅勤務が初めての方が不安に思いがちなことを確認した上で、テレワーク・リモートワークを導入している企業に転職した際に意識したいポイントについて見ていきましょう。

目次

初めての在宅勤務で不安なこと

在宅勤務に憧れを抱く人は多いものの、いざ在宅勤務となるとさまざまな不安を抱えがちです。
ここでは、初めて在宅勤務をする方が抱きがちな不安要素を見ていきましょう。

仕事をスムーズに進められるか

在宅勤務では自宅で一人仕事をすることになり、上司や同僚とのコミュニケーション手段はメールやチャット、電話が基本となります。
仕事の指示がテキスト上になることも多いため、仕事に慣れないうちは上司が指示する内容を適切に理解できなかったり、指示通りに行えなかったりすることもあるでしょう。
また、不明点や疑問はオフィスのように近くにいる人に気軽に聞けないため、仕事を進めにくいと感じることも多いはずです。
このような理由から、在宅でスムーズに仕事ができるかどうか不安に感じている方は多くいるでしょう。

コミュニケーションのとり方

在宅勤務が基本の転職先で従業員間におけるコミュニケーションのとり方が分からずに悩まれている方も多いと見受けられます。
仕事で分からないことがあっても誰に相談すればよいか分からなかったり、確認したい事項や質問があっても相手の都合などを考えると申し訳なさから連絡しにくかったりすることもあるでしょう。
また、在宅勤務では休憩時間に雑談したり、ランチを一緒に食べたりすることもないため、同僚との距離感が分からないという方もいます。同僚と親しくなりたいと思いつつも、メールやチャットに雑談を送るわけにもいかず悩まれている方も少なからずいるでしょう。

時間管理の仕方

在宅勤務において高いパフォーマンスを発揮するためには時間管理が鍵となります。
時間管理をきちんと行うためには、その日にやるべきことを書き出し、各タスクにかかる時間を予想しながら、スケジュールを立てることをおすすめします。
また、仕事とプライベートにめりはりをつけたり、規則正しい生活を心掛けたりといった意識も必要です。家の中でもオンとオフをしっかりとつけることで業務に集中できるようになるほか、ストレスを溜めずに働けるでしょう。

セキュリティ対策をしっかりと行えるか

在宅で仕事をする場合、各従業員がセキュリティについて高い意識を持って業務に取り組まなければなりません。全員がオフィス勤務をするのであれば社内のネットワークにセキュリティを施せばよいですが、在宅勤務では各従業員のデバイスや通信回線にセキュリティ対策を行わなければならず現実問題として難しいです。
業務を行う場所に指定がなかった場合でも、カフェや共有スペースなどで顧客情報や社内の重要な情報を必要とする業務は行わないようにするなど、それぞれがセキュリティについて高い意識を持って業務に取り組む必要があります。
また、各自でパスワードやデータの管理もしっかりと行わなければなりません。
このように在宅勤務では出勤時よりもセキュリティに対する不安や意識が増え、これらが社員にとってストレスになることもあるでしょう。

テレワークの転職先で意識したいポイント

転職先がテレワークを導入している企業の場合、どのようなポイントを意識しながら業務に従事すればよいのでしょうか。
ここでは、テレワーク・リモートワーク勤務で意識したいポイントを見ていきましょう。

チャットでこまめに報・連・相をする

在宅勤務制の企業の多くが従業員間のコミュニケーションをメールではなく、チャットで行っています。
チャットではメールのように冒頭の挨拶文や締めの文章を書く必要がないため、対面での会話に近いかたちでコミュニケーションをとることができます。
チャットでは報告・連絡・相談をこまめにすることを心掛けましょう。お互いに顔が見えない状況で仕事をしている分、コミュニケーションが重要になります。日常的な連絡や業務完了後の報告はもちろんのこと、不明点などが少しでもあれば積極的に相談しましょう。
ただし、連絡を受けた相手は会議中であったり、別の仕事をしていたりと、すぐに返信できる状況にあるとは限りません。返信をすぐにもらえない場合でも、焦らずに業務を進めるようにしてください。

働く環境を整える

在宅勤務の場合、自宅で約8時間にわたるデスクワークが基本になることも少なくありません。ストレスなく働くためには働く環境を整えることも重要です。
例えば、業務に集中できる静かな部屋や長時間座っていても疲れない椅子を用意することで、生産性を高めることができます。
また、インターネット環境を整えることでZoom会議が途中で止まったり、作業中にインターネットが切れたりといった事態を回避しやすくなります。その他にも、イヤホンやマイクがあると、会議のときに役立つ場面もあるでしょう。

仕事以外にオンラインでコミュニケーションをとる

在宅勤務を基本としている企業の中には従業員が異なるエリアに住んでおり、飲み会などで集まることが難しいケースも少なくありません。
一方、従業員の中には従業員同士がほとんど顔を合わせないことに寂しさを感じている人や、社内の人間関係を良好なものにしていきたいと考えている人もいるでしょう。
近年、オンライン飲み会やオンライン上での交流会も普及しつつあります。仕事以外にオンライン上でコミュニケーションをとる機会を設けることで、業務では見えてこないお互いの良さに気付けたり、従業員間の絆が深まったりすることもあります。
また、オンライン上でのイベントはオフラインのイベントよりも費用が安く、かつ移動時間もかからないといったメリットもあります。

まとめ

在宅勤務は通勤時間が必要ないため、朝の時間を効率的に使うことができます。また、育児や介護との両立も比較的しやすくなるため、現代社会におけるニーズともマッチしているといえるでしょう。

上記のようなメリットから多くの人たちが在宅勤務に憧れを抱いているものの、在宅勤務ならではの注意点があることも忘れてはいけません。在宅勤務では人の目がないために自己管理能力が問われます。また、人によっては自宅で黙々と仕事をする中で孤独感を抱いてしまうかもしれません。

転職先がテレワーク・リモートワークを採用する企業の場合は、チャットなどのコミュニケーションツールを活用して円滑なコミュニケーションを心掛けたり、働く環境を整えたりするなど工夫が必要です。