転職を繰り返してしまう人の特徴や心理とは…次こそは長く働くための方法
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転職を繰り返している方の中には、自分はどうして一つの職場で長く働き続けられないのかと不安に思われている方もいるはずです。あるいは、転職を繰り返し、さまざまな経験を積むことを楽しまれている方もいるでしょう。
また最近では、新卒で入社した企業に定年退職まで勤め続けると考える人は若者を中心に少なくなってきています。そのため、将来的に転職することを前提に入社する方も珍しくありません。
本記事では転職を繰り返すことについてのメリットとデメリットについて解説していきます。その後で、転職が多い人の特徴や転職を繰り返さないためのコツなどについても見ていきましょう。
目次
転職を繰り返すメリット
転職を繰り返すことは否定的に捉えられがちです。しかし、転職を繰り返すことでこそ得られるメリットもあります。
ここでは、転職を繰り返すメリットについて解説していきます。
さまざまな職場、職種を比べられる
一つの職場にしか在籍していないと、その職場の待遇や人間関係がよいのか悪いのか客観的に判断することはできません。職場における少々おかしいのではないかと思ったしきたりや慣習についても、仕事である以上はそういうものだと思ってしまうこともあります。転職を繰り返すことで複数の職場を体験できるため、在籍している企業について客観的に評価できるようになります。
また、複数の職種を実際に体験し、それぞれ比べてみることで、自分に合った職種が分かってくることもあります。
スキルアップできる
転職することで現職では身に付けられなかったスキルを身に付けられることもあります。
例えば、店舗の運営や接客に興味が出てきた場合、事務職として働いていてもそれらのスキルは身に付かないでしょう。
スキルアップを転職理由とする場合は、現在の職場では身に付けられないスキルであるのかよく考えた上で転職するようにしてください。
待遇の交渉ができる
長らく勤務していても給与が上がらずに、悩まれている方も少なくないでしょう。
転職の面接では自身の経験や過去の実績、前職の待遇などを提示し、待遇について交渉することも可能です。
応募先企業に対して提示されている条件よりも大きく貢献できるという自信があれば、待遇について交渉してみてもよいでしょう。交渉がうまくいけば、転職による年収アップも実現できます。
転職を繰り返すデメリット
転職を繰り返すことにはメリットだけでなく、デメリットがあるため注意が必要です。デメリットに気付かずに転職を繰り返していると、後悔することもあるかもしれません。
以下、転職を繰り返すデメリットについて確認していきましょう。
面接で不利になる
採用担当者は転職を繰り返している応募者に対して、打たれ弱い、忍耐力がない、飽きっぽい、人間関係が苦手そうなどといったマイナスイメージを抱くこともあります。相手を納得させられるような理由を持たずして転職を繰り返していれば、面接において不利になることもあります。
また、企業の採用活動にはさまざまなコストや手間がかかっています。そのため、ほとんどの企業が従業員に対して長く働いてほしいと考えています。面接の時点で早期退職のリスクがあると判断されると、内定獲得の難易度はアップするでしょう。
若手との差が開く
スキルが身に付いていない状態で転職活動を繰り返していると、若手との差が開くため注意が必要です。一つの企業で働いている同世代であれば経験しているようなことでも、転職を繰り返していると経験できていないということもあります。
スキルや経験を活かしたマネジメント職や店長候補などでの入社の場合は問題ないことも多いですが、スキルがない状態で転職活動を繰り返していると20代や30代前半の応募者と比べて不利になることもあります。
転職が多い人の特徴
転職が多い人にはどのような特徴があるのでしょうか。
以下、転職が多い人の特徴について見ていきましょう。
勢いで行動する
多くの人は退職したいと思っても「本当に退職が必要なのか」「退職することで不利になる点はないか」などと熟考します。退職についてよく検討してみることで、現在の職場に留まろうと考え直す方も少なくありません。
一方、転職が多い人は「転職したい」と思ったら勢いで退職してしまう傾向にあります。
会社に対する理想が高い
全ての希望条件が揃っている会社があると期待してしまうと、ある程度条件が揃っていても転職が視野に入ってしまいます。
フルリモートや残業ゼロなど、誰もが会社に対する希望条件を持ちますが、それを全て叶えられる会社は少ないでしょう。
そのため自分が求める条件の中でも「絶対に外せない条件」と「譲れる条件」の2つに分けて、今の会社が自分に合っているのか判断することが重要です。
転職を繰り返さないコツ
転職を繰り返さないようにするにはどのようなコツがあるのでしょうか。
以下、転職を繰り返さないコツについて解説していきます。
自己分析をする
転職において自己分析は重要です。転職希望者の中には学生時代に自己分析を行ったから、再度行う必要はないと考える方も少なくありません。しかし、学生時代とは仕事に対する考え方や価値観が変わっていたり、実際に働いてみたことで新たに分かったりしたこともあるでしょう。
自己分析をしっかりと行い、自分に合った職場や職種に出会うことができれば、長期間にわたって仕事を継続できるはずです。
勢いで行動しない
働いていると「仕事を辞めたい」「転職したい」と思うことはよくあることです。しかし、気が赴くままに退職してしまうと、次の職がなかなか見つからなかったり、転職先の待遇が現在よりも悪くなったりすることも珍しくありません。
転職回数を増やしたくないのであれば、転職したいという気持ちが出てきたとしても勢いで行動するのは控えるようにしましょう。今の仕事を辞めることで生じるデメリットや、現在の職場で抱えている不満の解決方法について考えてみてください。
企業について徹底的に調べる
転職では自分が興味のある企業についてしっかりと調べておく必要があります。
労働環境や待遇、転勤の有無、給与体系などについて調べずに応募してしまうと、入社後に想定外の条件に後悔することになるでしょう。転職を繰り返さないようにするためには入社前の情報収集がキーポイントとなります。
まとめ
転職を繰り返すことで数多くの職場や職種を体験できたり、スキルアップできたりといったメリットがあります。
しかし、企業や面接官によっては転職を短期的スパンで繰り返す応募者に対してマイナスのイメージを抱くこともあるので注意が必要です。
30歳あたりまでは問題なく転職できた人であっても、30歳代も半ばを過ぎると、面接の通過率が下がったり、転職先の条件が現職よりも悪くなったりすることもあります。
転職を繰り返さないためには自己分析や企業研究をしっかり行うことに加えて、自分に合った企業に入社することがポイントです。また、現職を退職したくなったとしても、退職する必要があるのかじっくりと考えてみるようにしてください。