入社したばかりだけど転職したい…試用期間中の辞め方と再転職を成功させるコツ
コンサルタントブログ
入社したばかりであるものの、仕事を辞めたいと思うケースも少なくありません。入社してすぐに辞めることに対して抵抗を抱えつつも、ミスマッチの企業で働き続けることに不安を抱える人もいるのではないでしょうか。
本記事では、試用期間中の辞め方や入社後すぐに転職する場合の注意点、再就職を成功させるためのコツなどについて解説します。
目次
試用期間中の辞め方
試用期間中に退職を希望したとしても、すぐに退職することはできません。雇用の期間が定められていない場合、法律では従業員側が退職の意志を申し入れした日から2週間後の退職となる旨が記されています。ただし、病気などの理由がある場合はその限りではありません。
企業とのミスマッチを感じて試用期間中に辞める場合は、上司に転職の意志をできるだけ早く伝えるべき点、かつ2週間は辞められないことをあらかじめ理解しておく必要があります。
試用期間とは
試用期間とは企業が採用した人材の適性を見極める期間です。応募者に対して面接などで適性を感じた場合でも、実際に働いてもらうとミスマッチを感じる他、思っていたようなパフォーマンスが発揮されないケースも少なからずあるでしょう。
そのため、企業は試用期間を設け、実務を通して労働者の自社に対する適性や貢献度を見極めます。
試用期間中でも長期雇用を見通した雇用契約を企業と労働者側で交わします。また、試用期間は3ヶ月が一般的ですが、1ヶ月、1年と設定する場合もあり、企業によってなどさまざまです。
辞める方法
試用期間中に退職する場合、以下の流れで退職するのが一般的です。各フェーズの詳細は企業によっても異なるため、参考程度に確認してみてください。
1, 退職日を決める
2, 退職の意志を上司、もしくは採用担当者に口頭で伝える
3, 退職届を提出する
1, 退職日を決める
退職日は退職の意志を企業に伝える日から2週間後を目安に設定してください。
また、退職日を企業に伝え、何か指示があった場合はそれに従うようにします。
2, 退職の意志を上司、もしくは採用担当者に口頭で伝える
退職の意志は上司、もしくは採用担当者に口頭で伝えます。実際の業務に入っておらず人事による研修中の場合は、研修の担当者に伝えるとよいでしょう。上司の下で業務をすでに行っている場合は、直属の上司に伝えます。
退職の意志を伝える際は丁寧に伝えることを心掛けてください。企業側に迷惑を掛けることを謝罪した上で、「イメージと違う」「自分の力では対応できそうにない」など理由を添えて退職の意志を伝えます。
3, 退職届を提出する
退職の意思を口頭で伝えたら退職届を提出します。退職届のフォーマットが社内で決まっている場合は、そのフォーマットに従いましょう。
また、試用期間中の解雇の場合、自己都合による退職になります。
転職後すぐに退職するとどうなる?
転職後すぐに退職を検討している方の中には、早期離職をすることで何らかのデメリットが生じるのではないかと不安に思う方も多いはずです。
ここでは、すぐに退職する際の注意点について説明します。
再転職が難しくなる
試用期間中に辞めた会社も職歴とみなされますので、履歴書に記載する必要があります。同様に、数日で退職した会社についても職歴になるため注意してください。
短期間で仕事を辞めると、転職しにくくなると耳にしたことのある人も多いでしょう。このようにいわれる理由は、採用担当者から継続性がない、忍耐力がない、社会人としての適性に欠けるなどとみなされる可能性のあることと関係します。
試用期間中に辞めるということは入社から1ヶ月未満、あるいは1年経っていないケースがほとんどでしょう。試用期間中の退職のほとんどが短期離職に該当するため、転職時の面接での印象が悪くなる傾向にあります。
収入がない期間ができる可能性
入社してすぐに辞めると、転職先が決まらない状態で辞めることにもなりかねません。新しい就職先が見つかるまで給与が支給されないため、生活費についてよく考えておく必要があります。
これまでの貯蓄や失業給付金に頼る生活になるため普段より支出を抑える必要がある他、精神的に不安定な状態にもなりかねません。
再転職を成功させるコツ
企業研究をしたり、人事と入社前に話したりしても、実際に働いてみるとイメージと違うことは少なからずあります。
そのため、会社をすぐに辞めたり、再転職したりすることは誰にでも起きうることといえるでしょう。転職に失敗したことを悔やんでも仕方がありません。今すべきことは後悔ではなく、同じ失敗を繰り返さないよう対策して、自分にマッチした再転職先を見つけることです。
ここでは、再転職を成功させるためのコツを紹介します。
退職理由を説明できるようにする
短期間で退職すると、ほとんどの面接で退職理由について質問されます。そのため、退職理由についてきちんと答え、採用担当者を納得させられるように準備しておく必要があります。
退職理由を答える際のコツは下記の2つです。
1, ポジティブに受け答える
2, 客観的にも退職が仕方ないと思われる出来事を正直に伝える
短期間で離職した場合でも、仕事に対する強い信念にもとづく理由があったり、やりたいことが明確であったりする場合は、採用担当者から否定的なイメージを抱かれにくいです。例えば、前職ではこれまでの経験や実績を活かせると思ったが、任されるのはスキルアップにつながらない仕事ばかりといった具合です。
また、タイムカードを切った後に残業をさせられた、パワハラが横行しており精神的に疲弊する人が多かった、長時間労働が続いたなど、誰が聞いても納得できる理由であれば隠す必要はありません。
自分のやりたい仕事を明確にする
転職を希望している方の中には、やりたい仕事が不明確な状態で転職活動を行っている人も多いです。このような状態で転職活動を行うと、新たに内定を獲得できたとしても、入社後にミスマッチを感じ、再び離職することになるため注意が必要です。
転職活動を行うにあたって、自己分析ややりたい仕事についてよく考えておく必要があります。自分のやりたいことや得意なこと、経験などを洗い出し、それらに該当する職業を探すようにしましょう。
自分のやりたいことが見つかり、転職活動に意欲的になれば、採用担当者にもその熱意が伝わり内定を獲得しやすくなるはずです。
まとめ
入社してすぐに転職したいと思ったことのある人も多いでしょう。入社後すぐに辞めたいと思った場合、その状況が長期的に続くのか、それともある程度の期間が過ぎれば状況が改善されるのかをまずは明らかにします。
状況が時間とともに改善される見込みがあれば、仕事を辞めずに少し我慢してみるのも一つの手です。一方、改善の見込みがない場合は早めに転職を検討してみてください。中途半端な思いで続けていても年月ばかりが経ち、年齢を重ね、転職において不利になります。
また、試用期間中であっても、即日退職することはできませんので注意してください。退職日はその意志を伝えた日から2週間後になるのが一般的です。退職の意志を伝える際は上司、もしくは人事担当者に謝罪をした上で、丁寧に伝えるように心掛けましょう。