石川県にUIターン転職するなら知っておきたい制度

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UIターン転職を考えている方の中には、石川県への移住を選ぶ方が多いのではないでしょうか。

石川県では男女共同参画社会を形成するための施策を積極的に推進しており、全国トップクラスの女性の就業率を誇っています。また首都圏を中心に待機児童問題が深刻となっている中、保育所が数多く整備された石川県では、待機児童数がほとんどなく、働きながら子育てをしやすい環境が整っているなど、家族で移住するのにおすすめの場所となっています。

そこで今回は、石川県にUIターン転職をしようと考えている方向けに、石川県の特徴や移住支援制度、また子育て支援を中心とした各市の支援制度を紹介していきます。

目次

石川県の基本情報

本州のほぼ中央部に位置する石川県。面積は約4,185平方キロメートルで総人口は1,120,304人(令和4年7月末日現在)です。

日本海側に位置する石川県は日照時間が短く、冬は雪の降る日数が多くなります。また、石川県は雷の発生日数が全国で最も多く、冬の雷は「ブリ起こし」として地元の風物詩になっています。

豊かな自然に恵まれており、温泉も豊富にあります。2015年3月に北陸新幹線が開通したことから、県外や国外から多くの人が訪れています。

県庁所在地の金沢市では、国の中枢機能が集中しており、東京、大阪、名古屋へのアクセスも便利です。生活面の不便さはなく、自然も豊富であることから、ゆったりとした暮らしができる県と言えるでしょう。

石川県の教育・文化

石川県は伝統的建造物群保存地区が多数あり、風情ある街並みを楽しむことができます。日本三名園の1つであるや兼六園や、能楽で使われる鼓をイメージして作られた金沢駅の鼓門などは、古き伝統を感じさせるスポットとして有名です。

そんな歴史と伝統を守る石川県では、教育レベルが高いことも有名です。人口あたりの大学数は全国2位を誇ります。また学区制はなく自由に公立高校を選択でき、専門教育を広く学習できる学科も用意されています。

人口あたりの美術館・博物館などの施設は全国5位であり、多くの県民が文化や芸術に親しんでいます。九谷焼や山中漆器、輪島塗といった伝統工芸も盛んであり、人口あたりの人間国宝数は全国1位となっています。

石川県の移住支援制度

ここからは、石川県にUIターンをする人が知っておきたい移住支援制度を紹介します。

いしかわ移住支援事業

いしかわ移住支援事業とは、石川県内へUIターンする方を対象に最大100万円(世帯の場合は100万円、単身の場合は60万円)を支援する事業です。

対象要件は下記になります。

・住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区内に在住又は東京圏のうちの条件不利地域(※)以外の地域に在住し、東京23区内への通勤をしていたこと。

・住民票を移す直前に、連続して1年以上、東京23区内に在住又は東京圏のうちの条件不利地域以外の地域に在住し、東京23区内への通勤をしていたこと。

※条件不利地域:檜原村、奥多摩町、大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ケ島村、小笠原村

参考:石川県公式ホームページ

 

いしかわ移住パスポート制度

いしかわ移住パスポート制度とは、石川県への移住希望者・移住者に対して、協力事業者からの各種割引サービスや特典を提供する制度です。

引越し基本料金、レンタカー基本料金、仲介手数料などが割引となり、石川県で暮らす準備が整いやすくなるお得な制度といえるでしょう。

交付要件は、石川県内へ移住して1年以内に限りますので、早めの申請をするようにしてください。

参考:いしかわ暮らし情報ひろば

エリア別の制度

石川県では、エリア別にさまざまな支援を行っています。次からは、金沢市、かほく市、能美市の例を見ていきましょう。

金沢市

県庁所在地である金沢市では子育て世帯を中心にさまざまな支援を行っています。

子育て支援
金沢市では2人以上の子どもを持つ家庭(妊娠中を含む)にプレミアム・パスポートが発行されます。スーパーマーケットや飲食店、金融機関等の店舗で提示すると割引などの特典があります。

また、親子が一緒にふれあう時間を応援するため「お出かけクーポン」65枚、子育ての負担を軽減する「おためしクーポン」35枚「絵本交換クーポン」1枚が交付されます。

移住支援
金沢市では環境負荷の低減に取り組み、新築に金沢産のスギ柱を使用する、太陽光発電などを行い自らエネルギーをつくるZEH(ゼッチ)住宅の購入、家庭用燃料電池システム、エネファーム導入などの条件を満たすことで、助成金を交付する支援を充実させています。

参考:金沢市ホームページ

 

かほく市

石川県中部に位置するかほく市は、県都金沢市から車で30分の距離にあります。農業やゆっくりと子育てをしたい移住者の方に人気の市で、移住支援制度も充実しています。

子育て支援
子どもの医療費や不妊治療の助成に加え、初乗り料金相当額の助成券16枚を産前2カ月から産後2カ月の妊産婦に交付する制度や、生後2カ月児~小学校6年生の保護者を対象に、ファミリーサポートセンター1時間無料券12枚を交付する制度もあります。

移住支援
かほく市では、45歳未満であり、市内に住宅を新築・購入し生活する人を対象に、最大200万円の奨励金を交付する「若者マイホーム取得奨励金制度」を設けています。

またマイホーム以外にも「かほく市新婚さん住まい応援事業補助金制度」があり、40歳未満の新婚夫婦が市内の民間賃貸住宅または、特定公共賃貸住宅に入居する場合、月額1万円が最大2年間交付されます。

参考:かほく市ホームページ

 

能美市

伝統工芸九谷焼の産地である能美市は、ウルトラマンシリーズの脚本家である佐々木守さんの故郷であり、「九谷焼ウルトラマンシリーズ」を発売しています。

また、いしかわ動物園や辰口丘陵公園、辰口温泉など、子どもから大人まで家族で楽しめる施設が充実しています。

子育て支援
能美市では、子どもが急な発熱や病気になった際、保育士と看護師が一時的に子どもを預かる病児保育センターや、保育園での一時保育が利用できるマイ保育園など、共働き夫婦が安心して子育てできる支援が充実しています。

移住支援
U・I・Jターンにより市内の企業へ就職し、また市内の賃貸住宅に新たに入居する方を対象に賃貸料の一部を補助する制度を設けています。

空き家改修費、リフォーム助成金等の助成制度も充実しているため、家を探す前に市に相談してみるとよいでしょう。

参考:能美市ホームページ

まとめ

豊かな自然や風情ある街並みが特徴の石川県。近年では教育や女性の就職を推進し、子育て支援にも力を入れています。

保育園数は多く、子どもを預かる制度も充実していることから、共働き世帯にとって住みやすい県であるといえます。

移住前に利用したい制度をしっかりとリサーチし、楽しい移住ライフを送ってください。