一般社員への期待がどのように変化してきたかご存知ですか?「組織・チームのあり方の変化に関する意識調査」を実施

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10年前比で期待が変わったとの回答が全体の54.7%

管理職には、マネジメント力やリーダーシップの発揮が期待されていますが、その一方でビジネスパーソンの大半を占める一般社員への期待は、この10年でどのように変化してきたのでしょうか。

そこで株式会社ラーニングエージェンシーは2021年10月11日から12月13日にかけて、ビジネスパーソン5,099人を対象に「組織・チームのあり方の変化に関する意識調査」を実施。その中の「一般社員(非管理職)に期待されることの変化」に関する調査結果を2月8日に発表しました。

同調査において『ご自身が勤務してきた・勤務している会社の一般社員(非管理職)についてお尋ねします。10年前と比べて、一般社員に期待されることは変わったと思いますか?』と質問したところ、全体の54.7%が「はい」と回答しているほか、管理職では71.5%、一般社員でも51.3%といずれも半数以上が「はい」と回答。変化を強く感じていることが伺えます。

また、『「10年前、一般社員に期待されていたこと」、「現在、一般社員に期待されていること」それぞれで特に当てはまると思うものを全て選んでください』としたところ、回答項目で10年前比で最も減少したのは、「定型的な業務を確実に遂行する」でマイナス43.1ポイントとなりました。一方で10年前比で最も増加したのが「非定型的な業務・プロジェクトで役割を遂行する」で、プラス51.5ポイントとなっています。

変化の理由の最多は「状況の変化が速くなった」

『一般社員に期待されることが変化した理由は何だと思いますか?特に当てはまると思うものを3個まで選んでください』とすると、「状況の変化が速くなった」との回答が最多で全体の57.2%、管理職でも58.8%、一般社員でも56.8%となりました。

また、『一般社員に求められるスキルや知識のうち、10年前に比べて「特に重視されるようになてきた」と思うものを全て選んでください』としたところ、「タイムマネジメント」との回答が全体の55.8%、管理職で59.4%、一般社員が54.8%となり、働き方改革による残業時間削減など、短い時間で効率的に成果を上げることが求められていることが伺えますね。

今回の調査結果により、10年前の「1人で成果を出せる優秀な個人」から、「チームを巻き込んで成果を出せる個人」であることが一般社員に期待されているとわかります。定型業務などは確実に遂行し、その上でチームメンバーなどに良い影響を与えて、組織に貢献することが求められているのではないでしょうか。

▼外部リンク
株式会社ラーニングエージェンシー プレスリリース
https://www.learningagency.co.jp/topics/20220208