退職代行というサービスをご存知ですか?その認知度は57.4%に

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退職代行というサービスを知っている人は57.4%に

退職したくてもなかなか職場に伝えられない人や、その手続きを代行してもらいたい人などのために、退職代行サービスを提供する会社が増えてきていますが、その認知度や利用状況はどのようになっているのでしょうか。

そこで同サービスの利用状況を調査するため、日本労働調査組合が全国の20歳から49歳で会社員の男女533人を対象に、「退職代行サービスに関するアンケート」を実施しました。

同調査で『退職代行というサービスについて知っていますか?』と質問したところ「はい」が57.4%、「いいえ」が42.6%となり、今年実施した同調査比で「はい」の割合が6.5ポイント減少。年齢別に回答結果を見ると、20代で「はい」が63.7%、30代で56.0%、40代で52.3%、性別で見ると男性で「はい」が60.7%、女性で54.1%となっていることが分かっています。

また、『以下の中で、退職代行会社について知っている会社名、サービス名を教えてください』と聞くと、「A社」が16.3%、「B社」が15.4%、「C社」が14.7%などとなった一方で、「知っているものはない」が55.9%と最も高いという結果が得られました。同サービスの認知度は高いものの、具体的なサービス名を知っている人は少ないことがうかがえます。

全体の47.4%が「退職代行の利用を検討する」

『もし、あなたが今の会社を退職するとした場合に、退職代行を利用しようと思いますか?』という質問では、「退職代行を利用する」との回答が全体の21.9%、「退職代行を利用するかもしれない」が25.5%となり、全体の47.4%が「退職代行の利用を検討する」と回答し、およそ2人に1人が退職代行サービスの利用を検討することが分かりました。

『ご自身、同僚、あなたの知っている人が退職代行を利用していたことはありますか?』と質問すると、「自分で利用したことがある」という回答が21.2%で、「同僚や知人が利用していたことがある」が16.3%となり、自身若しくは周囲で退職代行サービスを経験している人は37.5%となり、今年3月の同調査比で4.8ポイント増加しています。

年齢別で回答を見ると、20代では「自分で利用したことがある」が27.6%、「同僚や知人が利用していたことがある」が19.8%、30代では「自分で利用したことがある」が22.4%、「同僚や知人が利用していたことがある」が12.2%、40代では「自分で利用したことがある」が12.0%、「同僚や知人が利用していたことがある」が16.3%という結果が得られました。

こういった結果から、退職代行サービスの認知度や利用率は20代や30代を中心とした若年層で高く、退職時に利用するか検討している人も多いことが分かりました。退職時には、雇用状況や勤務状況によって、法律的なトラブルに発展する可能性もあるため、利用者にリスクを含めた正しい情報提供を行うサービス提供会社を選択したいですよね。

▼外部リンク
日本労働調査組合 プレスリリース
https://nichirou.com/5156