IT業界の採用人数や採用ハードルはコロナ禍でどう変化した?「IT企業の採用事情の変化」についての調査を実施

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採用人数が「減少した」と約半数が回答

株式会社日本デザインが7月29日から7月30日にかけて、IT企業の経営者・人事(採用担当者)1,007人を対象に、「IT企業の採用事情の変化」に関する調査を実施、その結果を8月28日に発表しました。

新型コロナウイルスの感染拡大により、ビジネスパーソンの生活様式は一変し、さまざまな業界に影響が及んでいる中、IT業界は業績を上げています。一方で、コロナ禍を経てIT業界の採用人数や採用ハードルはどう変化しているのでしょうか?

同調査において『コロナ禍で採用人数の増減はありましたか?』と質問したところ、「大きく減少した」との回答が全体の16.6%、「やや減少した」が29.6%となり、ほかの業界と同様に採用人数を減らしている企業が多いことが分かっています。

『採用ハードルについても変化がありましたか?』との質問では、「大きな変化があった」という回答が全体の17.0%、「少し変化があった」が30.7%となりました。その具体的な内容を聞くと、「希望勤務時間の少ないアルバイトの募集を始めた(40代/女性/新潟県)」や、「ハードルを上げ少数精鋭がより加速(50代/女性/神奈川県)」などといった回答が寄せられました。少数精鋭化の強化や即戦力の採用などで、コロナ禍で企業側が求職者に求める条件のハードルが上がっていることがうかがえますね。

人材を採用するなら重視する点、「スキル重視」がトップ

『今、人材を採用するならどのような点を重視して採用しますか?(上位3つまで)』と質問したところ、「スキル重視」との回答が47.3%で最も多く、「人物重視」が41.6%、「モチベーション重視」が29.7%などと続きました。「スキル重視」の回答割合が、「人物重視」を上回っており、IT企業が人材のスキルに期待し、即戦力を求めていることが分かる結果になっています。

『今、ITスキルを持つ人材の”市場価値”は高くなっていますか?』と聞くと、「とても高い」という回答が21.5%、「ある程度は高い」が55.1%となりました。

また、『未経験者でもITスキルを持てば、その人の市場価値は高まると思いますか?』との質問では、「とても高まる」という回答が全体の18.8%、「ある程度高まる」が53.4%となりました。今回の調査では、採用枠を減らし、少人数での業務継続化を図る企業が多いことが分かりましたね。IT業界への就職・転職には実務経験を積むことが大切ですが、ITスキルがあれば未経験でも採用される可能性は大いにあります。

IT業界に興味がある方は、まず自分の市場価値を知り、その価値を高めていくことから始めてみてください。

▼外部リンク
株式会社日本デザインのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000039136.html