何かに打ち込んだ経験はありますか?

全力で、一生懸命、やれる限りのことを全部やることが大事。 Photo : PIXTA

採用面接の場面でしばしば聞かれる質問。
「何か打ち込んだ経験はありますか?」

面接官側は過去の経験を下敷きにして、これからの活躍を予測するからこの質問がされる。

今回、私の経験で最近感じたことを共有したい。

私は米バスケットボールマイナーリーグに26歳でチャレンジをした。
元NBA選手や有名大学出身者、ストリートボーラー有名人、欧州プロ選手などチームには当たり前のようにゴロゴロいる。その中に、日本のプロでも2軍の半人前の私が混じっていた。

呼ばれて行ったわけではなく、こちらから売り込んで。もちろん全く期待はされていない。ゲームをしてもボールすら回ってこない。私の実力が100だとしたら、もちろん60、70では明日からもう来なくていいとなる。だから110、120を出せるようにアピールして毎日毎日取り組むしかなかった。

全力で、一生懸命、やれる限りのことを全部やる。擦りきり一杯やる。
この経験が今、会社経営で生きている。
レギュラーで、期待されて、エースで活躍した時の経験ではないのだ。

自分自身に嘘をつかず、打ち込んだ経験。

周りは高すぎる目標設定を馬鹿にするかもしれない、
年齢的に遅すぎるというかもしれない、しかしそれは全く関係ない。

目標が高いか低いか、年齢的に遅いか早いかではない。
自分自身がやると決め、腹を括ったことそのものがとっても大事。

今、縁あって週末に中学生のバスケットボールを教える機会を得ている。
先週は新入部員の一年生が入ってきた。
ミニバス経験者もいれば、全くのバスケ素人、さらには運動経験すらあるかなという新入部員もいる。
レギュラーはおろか、体力が続くかも心配なくらい。

しかし私の経験から、
人生で一番の絶好のチャンスを得ているのは、全くの素人の彼らだと思う。
運動経験すら少ない新入部員。
なぜなら、自分の目一杯、全部をさらけ出すしかないのだから。

小学校からやっていたら・・・、運動経験があれば・・・、
そんなの全く関係ないのだ。いつ始めたって周りに同じことを言う人はいる。
自分の心の呼ぶままに。はじめるのに遅いなんてことはない。

その自分に嘘をつかずに全力でやった経験はこれからきっと大きな財産になる。
大いなるチャレンジ。私は心の底から応援したい。

あなたには何か打ち込んだ経験はありますか?

株式会社エンリージョン
代表取締役 江口勝彦