長野県へ移住を決心した方へ!長野の魅力や移住支援制度を解説
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日本の中心に位置する長野県は東京や名古屋へのアクセスがよく、かつ自然豊かなエリアです。野菜の収穫率も高く、野菜がおいしいことでも知られています。また、県民の幸福度が高い県としても有名で、移住を希望する人も多くいます。
本記事では、長野県の基本情報について解説した上で、エリア別に移住や日々の暮らしをサポートしてくれる制度を紹介していきます。
目次
- 1.長野県の基本情報
- 2.長野県の特徴
- 3.長野県移住支援制度
- 4.エリア別の制度
- 5.まとめ
長野県の基本情報
長野県は日本の中心に位置しているため、他の都道府県にもアクセスしやすいです。富山県、新潟県、愛知県など複数の県と隣接している他、東京にも1時間半から2時間程度で出ることができます。
面積は約13,561.60km2と広く、全国で4位の大きさを誇ります。人口については、2021年1月1日時点で約200万人です。
加工組立型産業を中心に優れた技術力をもつ企業が長野県に多く集まっており、勤勉な人材が多いといわれています。交通網も発達しており、澄んだ水、清涼な空気、広大な自然があるため働きやすいエリアとなっています。
参考:長野県公式ホームページ
長野県の特徴
長野県は移住したい都道府県ランキングで15年連続1位(宝島社「田舎暮らしの本」(2021年2月号))を獲得し、2020年における「幸福度ランキング」でも5位(日本総合研究所)という高い順位を誇ります。これらの調査には、長野県に住んでいる人の多くが暮らしに満足していることがうかがえます。
参考:長野県公式ホームページ
以下、長野県の特徴を紹介していきます。
ごみの排出量少なさランキング1位
2021年、長野県は「ごみ排出量少なさランキング」で6年連続1位を獲得しました。日本一となった理由は、一般廃棄物削減に関する複数の取り組みに加えて、県民のごみ減量意識の高さがあると考えられています。
県による具体的な取り組みとしては、食品ロスを減らすことを目的にした運動、分別を促す運動などを行っています。長野県の県民性は真面目で几帳面であるため、このような運動にも真摯に取り組みます。
平均寿命1位
長野県は日本において最も平均寿命が長い県としても有名です。
長野県では高齢者の多くが全国的に見ても生きがいをもって暮らしています。高齢になっても就業率が高く、ボランティア、趣味、旅行などに積極的な人も多いようです。多くの県民が高い就業意欲をもち、社会参加に対して意欲をもっています。
また、県全体で健康に対する意識も高く、地域における活発な医療保健活動、健康ボランティアも長寿の要因といわれています。
長野県移住支援制度
長野県は自然に囲まれ、産業も活性化しているため、多くの人たちが幸せを感じて暮らしています。また、長野県は移住先としても高い人気を集めており、UIターンや移住を検討している人も多くいるはずです。
移住を検討する人の中には、移住先の仕事について不安に思われる人もいるでしょう。長野県は「長野県移住支援金対象求人情報サイト」を運営しており、働く人を応援しています。このサイトに掲載されている企業と上手くマッチングできれば、移住支援金の支給対象にもなります。
また、上記サイトに掲載されていない企業で移住して働く、もしくはテレワークで移住する場合も移住支援金の対象になることがあり、単身世帯の場合は最大60万円、二人以上世帯の場合は最大100万円支給されます。
参考:長野県公式ホームページ
エリア別の制度
長野県では、各市によって移住支援制度の内容は大きく異なります。
ここでは、長野市、松本市、上田市における移住支援制度について紹介していきます。
長野市
長野市は県を代表する市であり、北信濃の山並みに囲まれた歴史と伝統を感じられるエリアです。
長野市における主な支援制度を紹介していきます。
子育て支援
長野市における子育て支援として「おひさま広場」が注目されています。公私立保育園と私立幼稚園による取り組みで、未就園児とその保護者に育児相談、園解放、子育て情報の提供といった支援を実施しています。
1歳以上2歳未満の子どもには、おたふくかぜ予防接種費の一部が助成されます。また、乳幼児医療費助成の対象となるのは中学校卒業までです。
移住支援
移住相談のサポートが充実しているため、長野県、及び長野市についての知識や土地勘がない人も安心です。人口増推進課内には移住、定住相談デスクが設置されており相談員が常駐しています。
長野県外から市内に移住して起業する50歳未満の人には、最大100万円の助成金が支給されます。また、長野市空き家バンク、及び地域などで運営されている空き家バンク登録物件を移住者が改修する際の費用は最大で130万円助成されます。
参考:長野市ホームページ
松本市
松本市は北アルプスや美ヶ原といった美しい自然環境に囲まれています。また、松本市に建つ松本城には歴史を感じることができます。
松本市における主な支援制度を紹介していきます。
子育て支援
松本市には、子どもが誕生した際に木製スプーンの贈呈という独自の取り組みがあります。加えて、安曇地区に居住する人には、第3子以降の子どもにつき30万円が支給されます。奈川地区に居住する人には第1子10万円、第2子20万円、第3子以降40万円が支給されます。
不妊、不育症治療費助成事業も充実しており、不妊に悩む夫婦は少ない自己負担で治療できます。その他にも、歯科管理登録事業、同時通園または低所得世帯の保育料の減免、ひとり親家庭のファミリーサポート利用料助成、発達障害児などの継続的支援などといった支援制度があります。また、乳幼児医療費助成の対象年齢は中学校卒業までです。
移住支援
松本市には移住相談窓口が設置されている他、オンラインでも移住に関する相談ができます。また、移住お試し住宅の貸出しを行っているため、「松本市に興味があるけど、自分にとって合うか不安」という人も安心です。
他にも、入学祝金、ゆとり夫婦育成助成金といった支援制度もあるため、ライフイベントにかかる費用のやりくりも安心です。
参考:松本市ホームページ
上田市
上田市は2006年の合併によって、人口約16万人の町として誕生しました。菅平高原、美ヶ原高原をもち、温泉資源にも恵まれています。また、工業集積については県内一といえるでしょう。
上田市における主な支援制度を紹介していきます。
子育て支援
子育て支援施設「ゆりかご」では、産褥期に家庭で子育てなどの支援を受けることが難しい母子を対象に、宿泊型施設で生活支援、助産師による産後ケアを実施しています。乳幼児医療費助成は中学校卒業まで対象になります。
結婚から子育てを応援しようという取り組みも充実しています。サイトとアプリで、結婚、妊娠、出産、地域情報などの情報を閲覧できます。見知らぬ土地で、子育てや暮らしに不安を抱えている人にとって、有益な情報源となるはずです。
移住支援
上田市では移住体験ツアーや移住セミナーを随時開催しているため、移住を検討している人は上田市での生活について具体的にイメージできるでしょう。UIJターン就職支援事業も充実しているため、仕事を見つけやすいはずです。
空き家バンク利用者引越、改修費用補助金では、空き家バンクを利用して物件を購入した人を対象に引越費用の半分、もしくは改修工事費用の半分が20万円まで支給されます。
参考:上田市ホームページ
まとめ
日本有数の広々とした土地面積をもつ長野県は、移住先として人気の県です。自然がゆたかで落ち着きがあり、かつ東京や名古屋へのアクセスも良好のため暮らしやすいといえるでしょう。長野県は産業が発展しているため求人や募集されている職種が豊富にあることも、移住者にとっての魅力となっています。
県や市による移住者を対象にした様々な支援制度があります。自身の状況や都合に合わせて、支援制度を利用することにより経済的にも余裕のある移住生活を送れるはずです。