【転職用履歴書の書き方】書類選考で落ちないための正しい書き方と注意点

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転職活動での履歴書は、応募者の採否を決める鍵となります。履歴書のみならず面接での評価も採用において重要ですが、履歴書の質が悪いと面接に行くことさえできなくなる可能性も。そのため、履歴書は希望する企業から内定を得るための最初の関門と言えるでしょう。

本記事では、転職用の履歴書の正しい書き方を解説していきます。採用担当者が見るポイントや志望動機を書く際のコツについても説明していきますので、転職活動をしている方は参考にしてみてくださいね。

【目次】
1.採用担当者が見るポイント
2.Web履歴書を作成する際の注意点
2.1.誤字脱字に気を付ける
2.2.記号や改行を使う
2.3.フリー入力欄を必ず埋める
3.志望動機を書く際のポイント
3.1継続して働けることをアピールする
3.2応募理由を明確に書く
3.3入社後に貢献できることを書く
3.4ポジティブな文章で締める
4.まとめ

採用担当者が見るポイント

採用担当者は履歴書を見る際、以下の点に着目しています。

・写真(どのような人物か)
・年齢(自社の採用基準にマッチするか)
・勤続年数(採用したものの、すぐ退職してしまわないか)
・業界経験年数(どのくらいの期間にわたって業界にいるか)
・経験企業(業界業種、企業名)
・学歴(潜在能力、学生時代に学んだ内容)
・志望動機・自己PR(意欲はあるか、どのような理由で応募してきたか)
・資格(業務に活かせる資格の有無など)

写真は履歴書において、第一印象として重要なだけではありません。写真を通して、性格、清潔感、自社の雰囲気に合うかどうかも見極められます。転職活動における写真は顔立ちの良し悪しではなく、写真から憶測できる性格の良し悪しや常識の有無が重要になります。

業界経験年数、経験企業、学歴、志望動機、資格は、入社後に自社の業務内容にどの程度貢献してくれるかを判断する上で重要な材料です。中途採用の場合、即戦力が求められるので、業界経験者、業務に活かせるスキルを持っていると評価が高くなるでしょう。

Web履歴書を作成する際の注意点

履歴書は応募者のビジネスマナーや一般常識の有無を判断するための材料にもなります。たとえば、履歴書に変換ミスが多かったり、余白がなく読みにくかったりすると「仕事が雑そう」「相手の立場になって考えられない」というように捉えられてしまうかもしれません。

マナーが守られた履歴書を提出し、採用担当者にネガティブな印象を与えないようにしましょう。意外にも、正しい履歴書を提出できる人は多くありません。きちんとした履歴書を出すことで他の応募者と差を付けることもできます。

ここでは、Web履歴書を作成する上で、覚えておきたい注意点を説明していきます。

誤字脱字に気を付ける

誤字脱字のない履歴書を提出することは転職活動の基本です。

Web履歴書でありがちな間違いが変換ミス。文章を入力する際、無意識のうちに間違った漢字に変換されていることがあります。特に企業名や商品名などの固有名詞を間違えてしまっては大変失礼なので、提出する前に正しい漢字が使われているか、抜け落ちた文字はないかなど、しっかりと確認しておきましょう。

記号や改行を使う

履歴書は、採用担当者が読みやすいように作ることを心がけましょう。ただ文字を羅列しているだけの履歴書はとても読みにくく、採用担当者を疲れさせる原因になります。

職歴や志望動機などの項目では、要点を伝えることが大切です。括弧や箇条書き、改行などを使い、伝えたいポイントをまとめるように工夫してください。

フリー入力欄を必ず埋める

Web履歴書では、自己PRや志望動機などを書く欄が広く設けられていることが多くあります。このようなフリー入力欄は必ず記入しましょう。空白が多いと「やる気がない」と採用担当者に思われてしまうので、フリー入力欄のスペースが全て埋まるくらいにしっかりと書くことが大切です。

本人希望記入欄は、働く上で重要な条件がない場合「貴社の規定に従います」と記入します。空欄や「特になし」と書くと、マナー違反だと捉えられることもあるので注意しましょう。

志望動機を書く際のポイント

採用担当者が志望動機を読む際に着目する点は「入社後の活躍」「定着性の良し悪し」「やる気の有無」です。志望動機を書く際、これらがバランス良く備わっていることが相手に伝わるように書けると良いでしょう。

以下、志望動機を書く際に大切な4つのポイントを説明していきます。

継続して働けることをアピールする

転職の理由は人によって異なりますが、現職に不満を抱えて新しい職場を探すケースがよくあります。採用担当者は転職希望者に対して「うちに入っても、すぐにどこかへ転職してしまうのでは?」「我が社についても不満を抱えて辞めたくなるのではないか」と不安に思うことも。

採用担当者が抱えるこうした不安を解消できるような内容を履歴書に含めることがポイントです。「なぜこの会社でなら前職で抱えた不満を解消できるのか」といった理由をしっかり書くのがおすすめです。

応募理由を明確に書く

転職活動に限りませんが、採否を決める上で応募理由はとても重視されます。即戦力になりそうな応募者であっても応募理由が不明確だと、内定は出ないと考えて良いでしょう。

応募の理由を書く際は、応募する企業にしかない唯一無二の魅力を書くと良いです。たとえば、食品メーカーの営業職に応募する場合、「おいしい食を多くの人に届けて笑顔にしたい」といった理由だと「同業他社ならどこで良い」と捉えられることも。応募する企業がもつ商品の魅力、社内の雰囲気とのマッチなど、他の企業では得られない良さを含めることがポイントです。

入社後に貢献できることを書く

中途採用は、企業の中で不足している人材を補うために採用されることがほとんどです。そのため、職務経験者には新卒採用とは異なり、即戦力になることが期待されています。

入社後に活躍できることを裏付けるために、仕事の実績や自分のスキルを明確に記入するようにしてください。

ポジティブな文章で締める

締めの文章は読み手の印象に最も残る箇所です。ネガティブな表現を文末で使ってしまうと、読み手に不安を抱かせることになります。

たとえば、以下の文はどうでしょうか。

「前職は心身ともに疲弊して退職してしまいましたが、貴社では目標に向かってポジティブに頑張りたいです。」

謙遜した姿勢のようにも捉えられますが、どことなく頼りなさを感じられますよね。志望動機の最後に、採用担当者が不安になる要素を織り込むことはNGです。

志望動機の締めは前向きさ、会社への貢献意欲の高さを読み取れる言葉を含めることがベストです。

まとめ

転職活動において、履歴書は応募者の第一印象となるとても大切な書類です。誤字脱字が多かったり、空欄があったりすると書かれた内容が良く、かつ高い能力を持っていたとしても、応募書類の時点で足切りになりかねません。

履歴書を作成する際は、「この人と面接で話してみたい」と思ってもらえるように書くことを心がけてくださいね。