市場価値とは？診断方法や高め方を紹介！
コンサルタントブログ
転職で成功するためには自身の市場価値を正しく把握できているかが鍵となります。転職における市場価値とは企業のニーズや市場の需給バランスへのマッチ度のことを言いますが、市場価値という言葉の意味や診断方法などについて正しく理解している人は多くないでしょう。
そこで本記事では市場価値とは何か確認した上で、市場価値の診断方法や高め方などについて解説していきます。
目次
市場価値とは
市場価値とは企業、もしくは社会からどの程度必要とされているかどうかの指標のことを指します。多くの企業が求めている人物像にマッチしている人や、社会において今後成長していくと見込まれている領域における高いスキルや深い知識を有する人の市場価値は高いとみなせるでしょう。
一方で、特定の分野における深い知識や高い技術を有している人であっても、その能力やスキルを有する人材を求める企業が少ないほか、社会において活かせる場がなければ市場価値は低くなります。
市場価値は社会のトレンドや世界情勢、環境、景気動向、雇用情勢などによっても左右されます。時代とともに変化しているため現代社会では何が求められているのか、自分自身で見極める必要があります。
市場価値の診断方法
自分の市場価値を正しく把握しておくことで、自身の強みや今後伸ばしていくべき力などが見えてきます。また、転職活動を行う際には自分の能力や実力に合った企業を絞れるため、転職活動を効率的に進めていくことができます。
自身の市場価値を診断したい方にはキャリア相談サービスの利用がおすすめです。キャリア相談サービスでは専門家が相談者の市場価値について学歴や職歴、役職、経験などといったさまざまな観点から測定してくれます。また、サービスによっては相談者の現在の市場価値を伝えるだけでなく、市場価値をアップするための方法についても教えてくれます。
そのほかにも、自身の市場価値を知る上で年収も重要な着目ポイントになりえます。年収は全職種の平均年収だけでなく、職種別、職業別、年齢別に出されたものもあります。平均年収よりも年収が高ければ、自身の市場価値は平均よりも高いとみなしてもよいでしょう。ただし、年収は一つの基準にすぎないことも忘れないようにしてください。
市場価値の高め方
市場価値は高めることができます。現在の市場価値に満足していない人であってもスキルを高めたり、経験を積み重ねたりすることで、市場価値はアップしていきます。市場価値を高めることで良い評価を得やすくなるため、転職活動で有利になったり、現在よりも好条件で勤務できたりします。
以下、市場価値の高め方について解説していきます。
キャリアプランを明確にする
市場価値を高めるためにはスキルや知識などを習得することが不可欠です。とはいえ、何も考えずに思いついたものを取得するのでは意味がありません。新しく何かを取得する際は自身が歩みたいキャリアを明確にした上で、それを実現するために必要なものを洗い出していく必要があります。
例えば、転職において資格が評価されるのは業務に直結し、活かせる場合に限ります。難易度が高い資格であっても業務に全く関係しない資格であれば、採用におけるアドバンテージになることはほとんどないでしょう。一方、難易度はそこまで高くない資格であっても、業務をする上で不可欠な資格や業務に活かせる資格であれば高く評価されます。
実績を積む
実績は長年にわたって積み重ねていくものです。高い実績のある人は年齢を問わず、転職市場において求められる存在となります。また、豊富な実績がある人材は前職よりも好条件で転職できたり、マネジメント職や部長クラスのポジションに就けたりすることも珍しくありません。
自分が将来的にどのようなキャリアを歩んでいきたいのか明らかにした上で日々の業務に取り組み、実績を積み上げていきましょう。
ポータブルスキルを鍛える
ポータブルスキルとは会社や業務内容に関係なく、役立つスキルのことです。ポータブルスキルを有する人は多くの業界で活躍できる傾向にあります。
ポータブルスキルの例として以下が挙げられます。
・コミュニケーション力
・マネジメント力
・変革力
・情報収集力
・課題設定力
・試行力
・対人力
・決断力
ポータブルスキルを鍛える際は複数のスキルを同時に伸ばそうとするのではなく、まずは鍛えたいスキルを一つ決め、集中的に鍛えていくことをおすすめします。どのスキルから鍛えていこうか迷われている方は、自分の強みとなっている力や現在の仕事において求められている力から鍛えていくとよいでしょう。
人脈を広げる
社内のみならず、社外でのコミュニティに参加することによって、自社以外のビジネスパーソンが有するスキルに気付くことができます。高いスキルをもつ人たちと関わることによって、自分に不足するスキルが見え、成長するきっかけになることも多いです。
また、セミナーや勉強会に参加することで効率的にスキルアップできるだけでなく、高い志をもつビジネスパーソンと切磋琢磨できる関係性を築くこともできるでしょう。
スキルを掛け合わせる
ビジネスを取り巻く環境が複雑化している昨今、一つのスキルだけでなく、複数のスキルを有する人が高く評価される傾向にあります。
例えば、ITエンジニアの場合、システム開発の知識だけでは請け負える仕事に限りがあります。システム開発に加えて英語も堪能であれば、海外の案件を請け負えるチャンスがあるほか、外資系企業に転職できる可能性も得られるでしょう。
複数のスキルを掛け合わせることで他の人材と差異化でき、自身の社会的ニーズを高められます。希少価値があればそれだけ高い報酬が支払われる可能性も高まるため、年収アップも実現しやすくなります。
社会のニーズを把握する
時代ごとに求められるスキルや技術は異なります。自身の市場価値アップを目的に新たな分野に挑戦したい方は、現代社会では何が求められるのか意識する必要があります。
例えば、近年においてはIT人材の市場価値が高いといわれています。社会におけるあらゆる領域にITが導入されているため、これらのシステムを支える人材が求められています。このことは、小学校でのプログラミング教育の必須化にも窺えます。
ITの中でもクラウドやDX、AWS、SaaS、IoTなどの需要は特に高い傾向にあり、これらに関する技術やスキルを有する方は好待遇での転職も現実的と考えられるでしょう。
まとめ
転職活動で成功するためには自身の市場価値を客観視することが重要です。市場価値を把握できていないと、高望み企業にばかり応募してしまい、内定をなかなか得られないといった事態にもなりかねません。
現在の市場価値に満足できていない方は専門性を身に付けたり、スキルを高めたりするなどして、市場価値をアップできるよう努力してみてください。市場価値は自身の努力によって高めることができるだけでなく、社会情勢や雇用状況などによっても大きく変わります。
ビジネスパーソンとして長期的に活躍するためには企業や社会が必要としている人材の特徴を把握し、自身が多くの職場で求められる人物像にマッチできるよう努力していかなければなりません。