UIJターンとは? 採用側のメリット・デメリットを解説
現在、自由な働き方を求める人や子育て環境のよさを求める人、都会の喧騒から離れたいという人が増加しています。なかでも注目されているのが地方に移住して働くUIJターンです。
内閣官房が行った調査『東京圏在住者の約半数が、地方圏での暮らしに関心あり』
によると、東京在住者の約4割が地方移住への興味を示しているとの結果も出ています。
地方で働くUIJターンには、求職者にとってのメリットだけでなく、採用側が期待できるメリットも多数あります。この記事ではUターン・Jターン・Iターンそれぞれの特徴や採用側のメリット・デメリット、エンリージョンが行っている地方就職希望者と企業さまをつなぐ取り組みについてご紹介します。
出典:内閣官房『東京圏在住者の約半数が、地方圏での暮らしに関心あり』
目次
- 1.UIJターンとは
- 2.UIJターン採用のメリット
- 2.1.①社内に活気を与えられる
- 2.2.②新しい発想やスキルを取り入れられる
- 2.3.③定着を見込める
- 3.UIJターン採用のデメリット
- 3.1.①収入の減少を感じさせてしまう
- 3.2.②選考プロセスを負担に感じられることがある
- 3.3.③魅力的と感じてもらえる環境づくりが必要
- 4.エンリージョンの人材紹介サービス
- 5.まとめ
UIJターンとは
UIJターンとは、Uターン・Iターン・Jターンの3つの頭文字を合わせた言葉です。
Uターン
地方都市で生まれ育った人が進学や就職を機に都市部へ移住したのち、再び地方へ戻って就職することです。
▼Uターン例
- 0~18歳:新潟県で高校まで過ごす
- 18~29歳:東京都の大学に進学、現地で就職する
- 29歳~:新潟県の企業に転職・移住する
Iターン
都市部で生まれ育った人が出身地ではない地方へ移住・就職することです。
▼Iターン例
- 0~22歳:東京都で大学まで過ごす
- 22歳~:山梨県の企業に就職・移住する
Jターン
地方で生まれ育った人が、進学や就職を機に都市部へ移住したのち、故郷に近い地方の都市へ移住・就職することです。
▼Jターン例
- 0~18歳:長野県で高校まで過ごす
- 18~31歳:東京都の企業に就職・移住する
- 31歳~:富山県の企業に転職・移住する
UIJターン採用のメリット
企業がUIJターンで地方への就職を希望する求職者を採用することで、どのようなメリットを期待できるのでしょうか。ここでは、UIJターンの求職者を採用する企業側の具体的なメリットを3つご紹介します。
①社内に活気を与えられる
UIJターン人材には、都市部での仕事や生活に疲れを感じて地方へ移住する人のほかに、地元や地方へ移住して社会貢献することを目的としている人もいます。
都市部での経験を持つ人材が仲間に加わることで、社内にほどよい緊張感や活気が生まれ、地方企業の業務マンネリ化の打破につなげることが期待できます。
②新しい発想やスキルを取り入れられる
他企業との交流が少ない地方企業が都市部にある企業の技術や文化、考え方を取り入れることは容易ではありません。
しかし、UIJターン人材を採用すれば、都市部で培った発想やスキルを取り入れることが可能です。また、人材によっては都市部で築き上げた人脈やネットワークを生かして都市部にある企業との架け橋となってくれる可能性もあります。
③定着を見込める
UIJターン人材は、一度都市部やそのほかの土地で実際に働いた経験を持ちます。これにより、地元民に比べて地方の魅力を客観的に捉えやすいことが特徴です。
また、Uターン人材の場合は地元に貢献したいという意志を持って戻ってくる人も多いほか、家族や知人がいる土地での生活で安心感を持って働けることから、早期離職を防ぎ定着を見込めることも企業側のメリットです。
UIJターン採用のデメリット
UIJターン人材の採用を検討するうえでは、デメリットについても把握しておく必要があります。ここでは、UIJターン採用のデメリットを2つご紹介します。
①収入の減少を感じさせてしまう
一般的に、都市部の企業と比較すると、地方の企業で得られる収入は少なくなります。
中小企業庁の『第2部 中小企業・小規模事業者のさらなる飛躍』によると、UIJターンを伴う転職者の過半数は収入が減少したと回答しています。収入の減額というデメリットを補うために、福利厚生や支援体制を整えることが大切です。
出典:中小企業庁『第2部 中小企業・小規模事業者のさらなる飛躍』
②選考プロセスを負担に感じられることがある
UIJターン人材を採用する際、自社で面接を行う場合、求職者に地方へ足を運んでもらわなければなりません。移動や宿泊に費やす時間やコストを考えて、選考プロセスを負担に感じる求職者もいます。
選考プロセスの負担によって求職者が応募を敬遠するのを避けるために、Web会議ツールを活用した選考方法を採用することも一つの手段です。
③魅力的と感じてもらえる環境づくりが必要
自社や地元の魅力だけでなく、求職者に「ここで働きたい」と思ってもらえる環境づくりも欠かせません。UIJターン人材のうち、特に地元とは異なる土地へ移住・転職するIターン・Jターンの人は不安を感じやすいといえます。
求職者の目線に立ち、地方企業で働くうえでの不安要素を把握し、それらに対するサポート体制を整える必要があります。
UIJターン人材にできるだけ早く地元での生活を確立して自社に貢献してもらえるよう、オフィス環境や移住に伴う手続きのサポートなどを行うことをアピールして求職者に魅力を伝えましょう。
また、自社だけではUIJターン人材を思うように募集できないとお悩みの場合は、人材紹介サービスを活用するのも一つの方法です。
エンリージョンの人材紹介サービス
『エンリージョン』の人材紹介サービスでは、現在、新潟県・長野県・富山県・石川県・福井県・群馬県・山梨県へのUターン・Iターンを中心に人材紹介を行っています。
全国区規模で優秀な人材が登録しており、当社独自の評価基準による高い書類選考通過率を実現します。
「Uターン・Iターン人材の採用を効果的に進めたい」「Uターン・Iターンを希望する優秀な人材を獲得したい」とお考えの地方企業の人事担当者さまは、地方転職に特化したエンリージョンへお気軽にご相談ください。
まとめ
都市部から地方へと移住・就職するUIJターン人材の採用においては、採用によって期待できるメリットとデメリットの両方を把握したうえで、人材を受け入れるためのサポート体制や環境整備を進めることが大事です。
『エンリージョン』では、豊富な地方企業とのマッチング実績を基に、地方移住を目指す人材を獲得したい地方企業向けの採用サービスを提供しています。自社に適した優秀なUターン・Iターン人材の獲得を目指す企業さまは、ぜひお気軽にご相談ください。